
私はNikonが今回フルサイズミラーレスで貧乏くじを引いたのではないかと思っている。
Nikon1が話題に上らなくなって久しい。
フルサイズデジカメともなると、大変な精度を要求される。
機械的精度などについては大丈夫だろうが、顔認識にとどめたのはいたかった。
これがコンデジ時代、600万画素クラスなどでは役に立ったろう。
逆にμ4/3のパナG8の1600万画素でも、瞳AFが入ったおかげで合焦率は格段に上がった。
フルサイズの画素や焦点距離で、顔認識でのピントの面で落胆の声が出はしないかと、危惧している。
顔認識ではSIGMA sd quattro Hではまったくお話にならない。
これは10年前のコンデジ以下で、どうしてこんなものが顔に認識するの(戸棚の四角い戸など)というほかに、
顔認識が正常に働いても、高精細があだになってピンが来ない。
こういう電子的な技術はシグマと比べようもないが、構造としては一緒である。
α7IIIなどがワイワイ売れて、プロも普通にとるにはこのスタンダードモデルのほうが良いという始末。
おまけにソニーレンズはあるわ、Zeissはあるわ、シグマのMC11でEOS用レンズも動くというし、αのカメラでシグマのレンズの高評価もなされている。
αマウントの情報を開示することによって、わいわいにぎわって売れているのだ。
ニコンはその点クローズドで、もちろんサードパーティー製のレンズも出てくるだろうが、
このカメラを使う人はニコンならでは。。。というものを求めているのではなかろうか。
おそらくNoctNikkor f0.95でのピント合わせはマニュアルフォーカスのほうが便利であろう。
フィルム時代はともかく、ISO6400なんて当たり前という時代に、f1.4より絞り1段分口径のでかいレンズが、
どこまで売れるか。
今は昔、α7000(このころはミノルタ)と、遅れたものの満を持して登場したキヤノンEOSは実によく売れ、
NikonF501は失敗作といってよかった。
そのEOSの象徴として存在した50㎜/f1.0は象徴的な存在で、比較的すぐにフェードアウトし、
修理も効かなくなって久しい。
フィルム時代でさえ、f1.2が出たとたん意味を喪失してしまう。
Noct Nikkorはフィルム時代も象徴的存在で、生産中止になってから中古が新品価格の数倍と急騰したレンズだ。
象徴のレンズである。
SIGMA 35mm/1.4 DGだが、ちょっと前まで35なんか2.8で当たり前。f2だと高級、f1.4なんて。。。
と思っていたのだが、近年常識的になってしまって、地味に見えるかもしれないが、驚異的なレンズで、
しかもその脅威性はFOVEON X3 quattroのAPS-Hセンサーでないとそのすごさがいまいちわからないかもしれない。
Nikonなどはスポーツや報道のプロユースが多いだろうから、合焦の早い1眼レフはしばらくやめられないだろう。
レンズとカメラを2系統、しかもNikonユーザーを唸らす物を作るのはなかなか大変なのではないか。
と言って波に乗り遅れることはできない。
ライトユーザーの取り込みにも成功したキヤノンはそういう意味では体力もある。
どうもNikonは仕方がないけどババ引いたように思う。時代の波だから聞かないわけにはいかないのだけれど。
さて、問題のシグマだ。
sd quattroシリーズでは、それまでのレンズが使えるようにと、ミラーレスであるにもかかわらず1眼レフと同じフランジバックを持たせた。
すでにα用のフルサイズミラーレス用のレンズも出しているから、シグマも短いフランジバックのレンズの開発に追われることとなろう。
東京オリンピックに向けてのカメラの発表があるとするならば、短いフランジバックを採用しそれこそマウントアダプターを用意すればよい。幸いにユーザーは少ないのである。
現在のシグマ用のレンズを多めに作っておいてもらえれば数年は持つであろう。
それにスポーツや報道分野においてのAFにおいての1眼レフの合焦速度の優位性が高いうちは、
1眼レフ用の長いフランジバック用のレンズも生産されるだろうから、少なくとも現在1眼レフ用に出ているレンズは当分使える。
シグマよ、おいらを裏切っていい、次回からマウントが変わったっていいのさ。
生き残るんだ!!カメラでも。
短いフランジバックのレンズでNikonやキヤノンをあっと言わせてやってくれ。
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- 2018/09/10(月) 20:49:15|
- フルサイズミラーレスの動きとシグマのありよう
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| コメント:2
どもども、横須賀与太郎殿。
これがニコンのフルサイズミラーレス一眼ですか。なんだか懐かしいオリンパスの匂いがしますね。
あまり調べていないのですが、顧客層がよく見えませんね。なんだか「顧客層はニコンユーザーです」という半世紀は前のマーケティング戦略が聞こえてくるような気がして怖いのですが。ニコンはキヤノンやソニーのマーケティングやブランディングを学んでいただきたいところです。
F0.95って50mmか55mmあたりですか。ニコンとしては大花火を撃ち上げたかったのでっしょうか。ヤシコン時代に「ツアイスの85mmF1.2」に年金をぶち込むような時代ではないと思います。
相変わらずのシグマ熱ですね。素晴らしいです。
最近は撮影の機会も極端に減って、思い切っても天気が悪かったりして決まりが悪いです。
- 2018/09/11(火) 07:59:02 |
- URL |
- Rikkie #1Nt04ABk
- [ 編集 ]
Rikkie様 コメントありがとうございます。
私もYouTubeでしか見ていないのでわからないのですが、
ノクトは58㎜です。
何も同じ焦点距離にしなくっても
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=camera/ctcd=1050/id=77017/Nikonなのですから潔くf1.0としてほしかったですね。
また、それほど自由度があるんだったら
35㎜とか40㎜の1.0かにしてほしかったです。
まあノクトの方は発売時期も価格も未定なようですので、なんとも。
しかし、こういう明るいレンズに限って口径食の問題が出ますので、
そこは大口径55㎜マウントで何とかしてほしいです。
αが散々売れ、カメラはα7III レンズはシグマ105㎜/1.4が2018年の注目のカメラとレンズらしいです。
あっちには、小型軽量レンズから、御Zeiss、なんだか知りませんけど性能重視なのかGマスターレンズなんてのもあるそうで、
それにマウント公開でサードパーティー製は多く、圧倒的なシェアを握ってしまった後、Nikonの自社のユーザーの囲い込みでは、
商売が厳しそうですね。
高価なので撒き餌レンズも作れないでしょうし。
Yongnuoaあたりが1万円くらいで作っちゃったら面白いのですが。
デジ1普及期の程よい写りの良さ、画素数の少なさをうまく映像エンジンで写真的に処理してしまう。。。
高精細にしすぎると本当にいろいろな問題が起きてきます。
> どもども、横須賀与太郎殿。
>
> これがニコンのフルサイズミラーレス一眼ですか。なんだか懐かしいオリンパスの匂いがしますね。
>
> あまり調べていないのですが、顧客層がよく見えませんね。なんだか「顧客層はニコンユーザーです」という半世紀は前のマーケティング戦略が聞こえてくるような気がして怖いのですが。ニコンはキヤノンやソニーのマーケティングやブランディングを学んでいただきたいところです。
>
> F0.95って50mmか55mmあたりですか。ニコンとしては大花火を撃ち上げたかったのでっしょうか。ヤシコン時代に「ツアイスの85mmF1.2」に年金をぶち込むような時代ではないと思います。
>
> 相変わらずのシグマ熱ですね。素晴らしいです。
> 最近は撮影の機会も極端に減って、思い切っても天気が悪かったりして決まりが悪いです。
- 2018/09/11(火) 13:03:35 |
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- 横須賀与太郎 #-
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