
(MAMIYA RB67proSD K/L150/3.5 L TX使用)
MAMIYA RB67シリーズは「神」であった。
立派な蛇腹がついている。
もちろん2眼レフが好きだからC330プロFもほしかった。
しかし、その上に絶対に絶対にかなえられない夢として、RB67があったのだ。
大人になって家庭を持つころには買えるようになっていたいという、
淡い期待、いや、ちょっと無理だと半分わかっていた寂しい期待を持っていた。
そして1982年んにRZ67が出た。
あ~~あ、これで機械式のRB67proSも終わりだなぁ。。。
それに、RZ67には新開発のレンズがずらーっと並んでいる。
あ~あ、といっているうちもRB67proSの発売は続いている。
中古価格も目が飛び出るほど高い。
ある日(といっても1990年だが)その日は突然来たのだ。
RB67が新機種を出したのだ。RB67professinalSD.
6x8電動ホルダーとか、新設計のK/Lレンズ群。。。
買ってもいないのに幸せに思い、カタログを食い入るように隅から隅に見まわして、
「おお~127㎜もガウスタイプになったかぁ~ こりゃよさそうだ、、、」なんて知ったかぶりをする。
このころになると、初代(1970年発売)RB67professionalが中古、レンズ付きで5万円くらいで出るようになる。
初代は二重露出防止装置もなく、いまフィルムバックの縦横どっちになっているかはフィルムバックを見て確認する自己責任型。
であったが、頑張れば手が出せるかもしれない!!これはもう魅力的であった。
そしてSDが出回り始めるとS(2重露出防止付き)も安くなってきて本体、レンズにフィルムバック、ピントフードなどをそろえて5万円を切るようになる。
このころになるとアマチュアはこコンパクトデジカメ、プロは中判カメラの後ろにデジタルパック、もしくはフルサイズ1眼のデジ。
業務用に使われていたものだから一斉に放出され大暴落の一途をたどった。またデジタル1眼も安くなり、
カメラマニヤでもフィルムは少数派になってしまった。
この一斉に出てきて暴落するさまを見ると、プロからいかに信頼されていたかがわかる。
定価1本十数万円のレンズが1万円強とか、それを割るくらいだ。
以前凝った時に色々レンズをそろえたが、魅力的に思えたK/L140mmマクロは買わないことにした。
三脚を据えしっかりとれば素晴らしいんだけど手持ちじゃ良さが出てこない。さらに白黒のお花の写真というのもいかがなものか。
三脚をつけてこそ本領発揮というのは、なにもマクロレンズだけに限った話ではないのだが。。。しかしK/L140mmが安く目の前に現れたらわからない。フィッシュアイは嫌いだし、シフトもどうしたらよいかわからにからいらない。
さて、それから近年、さすがに生産中止になって、中古屋を見ていると、こんなレンズ出してたんだぁ~
というのがいくつかあった。
K/L150mm/3.5 Lである。
元来150㎜はソフトフォーカスレンズだけのラインナップでK/Lレンズの時代になってもMAMIYA-SEKORの名前で出していた。
K/Lの150㎜はガウスタイプであり、標準の127㎜と一緒である。
標準装備の127㎜と被っていて本数は少ないらしい。
チョット狭角な感じはして家族の行楽の写真には127㎜のほうがまだ使いやすい。
さて127㎜というと5インチである。
グラフレックスのレボルビングバックのついた木製の1眼レフの標準も127㎜、ふんどしと言われている
長い布幕シャッターを使っているが、このカメラのコンセプトを見事に作り上げたのが間宮である。
実に誇らしい。フィルムバックも共用可、あの、木製で大きな革のピントフードがついていてRB67に比べると貧弱なミラー降下レバーがついていて、シャッターレバーを下げるとパッコンとミラーが上がってガラガラ…とシャッターが下りる。
話はずれるがセンチやメートルを使うから話がややこしくなる場合がある。
私は音楽を生業としているんだけど、バイオリンなど、その弓何センチ何ミリ?
ビオラに関しては大きさがまちまちだから何十せんち?などと半端なことを聞く。
バイオリンは14インチ。私の指は短いから、ひきやすいように私のヴィオラは15インチ、
ピザのMサイズは10吋(これは古いレコードなどを扱っていた時代のインチの当て字で、ジュウインチとは読まず、
トウインチである。古くからのレコード屋さんの常識である。)、ピザのLサイズは14インチ、
LPレコード、レーザーディスク及びにSP版の大きいのが12インチである。
昔のシングル盤(ドーナツ版は7インチ・・・7インチは歴史が古い)CDは5インチである。
あ、ここで127mmの5吋につながったなぁ。
次に180㎜がある。これはproS時代のMAMIYA-SEKOR Cシリーズにもあったロングランのレンズだったが、
5枚構成のヘリアータイプで、K/Lになるとテッサータイプになる。
はて、かりっとした仕上がりを連想してしまうタイプの構成だが、どんなものなのだろうか。
実に安かったもので買ってしまった。柔らかいの硬いのか。カチッとしてメリハリはきいているようである。
だからプロがポートレート撮るときは210のL-AかAPOを使うのかなぁ
アポレンズは210,250,350,500とあるようだ。
こうなると大変なので望遠はズームの200㎜どまり、単焦点では180どまりにしたい。
ズームは必要ないのだけれど、30万円が1万円?とかわいそうになるのと、
G3蛇腹フードに取り付けるからくりが面白いために購入している。
やっぱり三脚をつけて生きるカメラなのかなぁ。。。
いや、手持ちで修行するぞ。なにしろ小型軽量高品質カメラであるから。
頑張るぞい!!
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- 2017/04/29(土) 01:01:15|
- 放)K/L150mm/3.5 L(MAMIYA RB67)
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| コメント:2
どもども、横須賀与太郎殿。
数年前はマミヤRB67にセコール360mmF6.3をつけて姪の運動会で走り回った拙僧も、最近ではペンタックス645Nの楽さに堕落しています。久しくペンタックス6x7も動員していないですな。貴殿の戦闘的なマミヤRB67の家族スナップ写真を拝見するに、自分の闘争心の衰えが恥ずかしいです。
仰る通り、マミヤRB67には機動力があります。拙僧のマミヤRB67にもストラップを常設しています。本当に動かざるカメラはビューカメラやフジカGX680くらいでしょうか。それでも、野外に動員する猛者はいますね。そういえば拙僧もトヨビューで梅を撮りに行ったことがあります。
次回のモデル撮影会では、マミヤRB67を動員しようかなあ。広角の50mmF4.5か65mmF4.5と140mmF4.5マクロの組み合わせ。150mmF4ソフトフォーカスもあるんですが、あんまり拙僧はソフトフォーカスって好きじゃないんですよね。でも、食わず嫌いもほどほどで試すのも一興か。
拙僧はマミヤRB67professinalSとマミヤRB67professinalSDのどこが違うかよく分からず、使い分けていません。どちらかがメインの個体で、どちらかがサブのはずですが。他にも予備があるはずですね。
ペンタックス6x7も6x7時代のレンズは安いですが、マミヤRB67用のレンズは頭痛がするほど安いですからねえ。あっという間に、そこそこのシステムを組んでしまいます。
最近は肝心の紅葉もマミヤプレスに65mmF6.3をつけて目測など、楽をしております。
マミヤC33でテスト撮影をして、これもモデル撮影会に動員したいんですよね。
- 2017/04/29(土) 06:02:42 |
- URL |
- Rikkie #1Nt04ABk
- [ 編集 ]
Rikkie様
コメントいただき恐縮です。
いやいや、じつはザギンをご一緒したときにRB67SD+TTLプリズムファインダー、100-200ズーム、G3フードでお迎えしよぷと思っていたのですが、どうもいまいち調子が出なくて(更年期だったんですかね)今は持ち歩く自信があります。
さほど大きく感じなくなりました。
今度ご来京の折は上記の取り合わせでお迎えいたします。
わたしが一時使ったペンタ645は初代でしたが、それでも純正レンズは切れ味もよくよかったですね。
もともとプラナーの110/2を使うボディーとして買いましたから、あまり使わなかったんですが。
そしてこの超ド級のプラナーは実に優等生で開放でもふわふわせず、夜景をとっても露出が足りない部分も色崩れなくそのままの色で暗くなっていくという、ある意味Zeissのすごみを感じましたが、何しろ色気がありません。
ハッセルの100/3.5くらいでしょうか、普通に楽しめたのは。
やはり日本人の好みってあるんですね。
645Nだったらどんなにキレのいい美しい描画になるんpでしょうか。
楽しみです。
当方のRB67レンズ群ですが、当方のコンプレックスによりできるだけK/Lレンズでそろえています。
まぁそちらのほうが少しだけ明るいからなんですけれども。
でも開放で撮ろうなんて気持ちはサラサラ無く、本来スタジオで照明の中絞って使われたでしょうから
十分絞りたいのですが、曇っていたり室内だったり(これはサンパック622で解決します)、で、
本来、公開すべきかどうか悩みました。
6x8になるとフィルムの平面性の問題もありますし。
6x8の時は電動を使わず手でそろりそろりと巻きます。端がベロ~んと斜めに画面が切れるのはあまり精神衛生上よくありませんので。
でもだんだん出物が少なくなりつつあるような気がします。
描画が淡いので、ローライレトロシリーズなどに切り替えようかと思っています。
かわうそ商店さんでのまとめ買いだったら何とかなりそうです。
昨日ヤシカマットの初代機のフレネルレンズだけを抜き取るのに成功し、
微躁を保っております。
フレネルレンズの溝にごみやカビや汚れが入り込むのは精神衛生上よくなかったので。
これでヤシカマット124Gを失った喪失感はほとんどなくなりました。
> どもども、横須賀与太郎殿。
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> 数年前はマミヤRB67にセコール360mmF6.3をつけて姪の運動会で走り回った拙僧も、最近ではペンタックス645Nの楽さに堕落しています。久しくペンタックス6x7も動員していないですな。貴殿の戦闘的なマミヤRB67の家族スナップ写真を拝見するに、自分の闘争心の衰えが恥ずかしいです。
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> 仰る通り、マミヤRB67には機動力があります。拙僧のマミヤRB67にもストラップを常設しています。本当に動かざるカメラはビューカメラやフジカGX680くらいでしょうか。それでも、野外に動員する猛者はいますね。そういえば拙僧もトヨビューで梅を撮りに行ったことがあります。
>
> 次回のモデル撮影会では、マミヤRB67を動員しようかなあ。広角の50mmF4.5か65mmF4.5と140mmF4.5マクロの組み合わせ。150mmF4ソフトフォーカスもあるんですが、あんまり拙僧はソフトフォーカスって好きじゃないんですよね。でも、食わず嫌いもほどほどで試すのも一興か。
>
> 拙僧はマミヤRB67professinalSとマミヤRB67professinalSDのどこが違うかよく分からず、使い分けていません。どちらかがメインの個体で、どちらかがサブのはずですが。他にも予備があるはずですね。
>
> ペンタックス6x7も6x7時代のレンズは安いですが、マミヤRB67用のレンズは頭痛がするほど安いですからねえ。あっという間に、そこそこのシステムを組んでしまいます。
>
> 最近は肝心の紅葉もマミヤプレスに65mmF6.3をつけて目測など、楽をしております。
>
> マミヤC33でテスト撮影をして、これもモデル撮影会に動員したいんですよね。
- 2017/04/29(土) 09:58:33 |
- URL |
- 横須賀与太郎 #-
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