
(Kodak RETINA S1 #060,Schneider-Kreuznach Reomar 45mm/2.8,Kodak BW400CN使用)
今年の連休やそれ以降は、自分でも比較的潔い態度がとれたと思う。
テスト撮影していないカメラの試写もせず、家族でちょっと出かけるときに、いきなり保険もなく投入したのだ。
連休中はVitessa 500L(コマ重なり、スプロケットの空回りなどがあったので半成功)、1週間くらい前は大英帝国及び北部アイルランド連合王国より着荷した者の梱包を解いていきなり出撃させ、1昨日は関東地方が梅雨入りした日、横浜に出るときにはRETINA S1をデジカメなどの保険なしで投入した。



RETINAは1934年にドイツコダックが出した35㎜フィルム用の蛇腹式折り畳みカメラである。
ドイツコダックは、米コダックが比較的高級なカメラを作るために買収したナーゲルという会社がもとになっている。
RETINAは1934年から1960年まで蛇腹を使った35㎜判の折り畳みカメラだったわけだけれど、そのいずれも「カワイイ」?ため一つ一つ珠玉のカメラとして愛されている。
1958年からは一旦時代に合わせて蛇腹を排しレンズ交換に伴うブライトフレームの変換、パララックス補正などをクリヤした意欲的なIIIsが登場する。RETINA的な味わいは減ったとはいえ、一流のレンズを使えるなど豪華なものであるけれど、レンズ交換などは1眼レフバージョンのRETINA FLEXにゆずり、RETINAはどんどんと普及型となってしまい、最後S1,S2型(1966-1969)では当時流行していた米コダックの126フィルム使用のインスタマチックカメラ、要するに普及型のアメリカの安カメラとそっくりになってしまった。
しかしレンズはちゃんとしたシュナイダーの普及型レンズ、絞りも2.8~16、シャッターもB・15~250ピントも1m~∞の範囲で選べるので、ちゃんとしたオールマニュアルカメラだ。
S1はお天気マークで露出を合わせ、S2にはセレン露出計が搭載されている。


愚息は電車が好きでわざわざ電車に乗りに行くのだが(もちろん親付で)、「東横線」もすっかり東横らしくなくなった。
一番上の写真は元町中華街駅だが、私はつい最近できた東横の先・・・というイメージしかなかった。
しかし元町中華街で電車を待つと。。。和光市、川越市、石神井公園、新宿3丁目行きなどありとあらゆる方向の連絡線の表示が並んでいる。
以前は渋谷行きと相場が決まっていたのだけれど。

↑カミさんはこのお店のチェリーサンドを買いたいがために山手と言っていたんだなぁ。
昨年通販で取り寄せた時よりチェリーが少ない、、、だそうだ。
え、、、通販より本店の方が落ちるとは。。。
まぁこのカメラが使えてよかったです!!
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- 2013/05/31(金) 14:02:23|
- Kodak RETINA S1(Germany)
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どもども、横須賀与太郎殿。
さらっと流していらっしゃいますがヴィテッサ500Lで戦争をするというのは、なかなか生還率の低いリスキーな戦いですね。あっしはドイツ製で500というとアグファのオプティマ500シリーズの悪夢がよぎります。兎に角、電池を使うアグファを使うのはP-47サンダーボルトに三式戦飛燕で戦うような覚悟が必要ですね。実に稼働率が低い。これならBOXか市場のジャンクの普通のオプティマかジレットを使う方が生きた心地がします。いや、鳳凰205の方があてになるか?
それにしても、地下鉄構内で撮影なさった中間調の美しいこと。流石、歴戦の三枚玉使いの与太郎殿ですから、刀の使い方が身についていらっしゃる。
恥ずかしながら、拙僧はレチナS1のフラッシュソケットあたりを見たことがあると、棚の奥の方を探したらレチナS2がランター付きのビトーCDと一緒に出てきました。レチネッテだってあるのに全く使っていないのが恥ずかしい物です。
週末は天候が悪いのでプレストを詰めた一眼レフにF2クラスのレンズをつけようと思っていたのですが、ここは心機一転、レチネッテを目測で開放で撮るという気合を入れねばなりませんな。
- 2013/05/31(金) 19:23:57 |
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- Rikkie #1Nt04ABk
- [ 編集 ]
Rikkieさま、そろそろ大きめなフィルムカメラは持ち出しにくい季節となりました。
35㎜判だとそれなりに持ち出せますけれども。
ドイツカメラ工業末期の安カメラはなかなか。。。ちょっと。ちゃちいですね。
FEDやZenitの方が良いようにも思われます。
LANTHAR42㎜、に惹かれて買っています。
三枚は少なくとも標準から広角に欠けて魅力を感じますので42㎜は魅惑的です。
ポンコツ好きな私もロシアカメラよりも燃えましたよ(萌え?)。
これは「試写」なんかだと意味がないのです。
家族の記念を撮ったら。。。いい感じだったとか、ひどかったとか。
よく同じ景色を撮り比べて画質がどうのこうのという評がありますが、あれは意味がないと思っています。
日常自分が使う感じでどう写るか、しかも同じ光線やシーンはないので客観的比較はあり得ないのです。
たとえば彼女が欲しい時に、ば女性を目の前に並べて、「はい、それでは水着になって・・・」「今度は裸になってください」
「右から3番目の人か左から5番目の人がいいんだけれどそれぞれウィークポイントがありますね」なんてふつうは言わないのと同じで、あるシーンで、ある人生の1場面である人と出会って、そして結ばれるか玉砕するかというのと同じです。
やはりポンコツ道、、、いいなぁ。
Nikonは捨てられてもZenitは捨てられません。
> どもども、横須賀与太郎殿。
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> さらっと流していらっしゃいますがヴィテッサ500Lで戦争をするというのは、なかなか生還率の低いリスキーな戦いですね。あっしはドイツ製で500というとアグファのオプティマ500シリーズの悪夢がよぎります。兎に角、電池を使うアグファを使うのはP-47サンダーボルトに三式戦飛燕で戦うような覚悟が必要ですね。実に稼働率が低い。これならBOXか市場のジャンクの普通のオプティマかジレットを使う方が生きた心地がします。いや、鳳凰205の方があてになるか?
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> それにしても、地下鉄構内で撮影なさった中間調の美しいこと。流石、歴戦の三枚玉使いの与太郎殿ですから、刀の使い方が身についていらっしゃる。
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> 恥ずかしながら、拙僧はレチナS1のフラッシュソケットあたりを見たことがあると、棚の奥の方を探したらレチナS2がランター付きのビトーCDと一緒に出てきました。レチネッテだってあるのに全く使っていないのが恥ずかしい物です。
> 週末は天候が悪いのでプレストを詰めた一眼レフにF2クラスのレンズをつけようと思っていたのですが、ここは心機一転、レチネッテを目測で開放で撮るという気合を入れねばなりませんな。
- 2013/05/31(金) 20:51:12 |
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- 横須賀与太郎 #-
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