
今回大好きで信用ならないZenit 212Kによく写るというXR RIKENON50mm/2を付けてみた。
もちろんZenitについているHelios 44K-4(58mm/2)に全くの不満はない。
大変良いレンズでレンズに注文を付けることは全くない。
RICOH XR500が付属のレンズが安いのによく写ると評判になり、さらにミラーレスデジ1などで銀塩時代のレンズを付ける人が爆発的に増えて、どうも安く入手し辛くなっていた。もちろんそんなに高いことはないけれど、ジャンクのボディーはたくさん出てきてもレンズが出てこない。。。などという実に悲しいこととなっていた。
生き別れは中古カメラにおいても実に悲しいことである。
であるから玉付きのボディーを探す。
もちろん入札競争者はいたけれど、実に安く入手でき良かった。
レンズのカビは表面にとどまり、カメラのシャッターなどは動いている。
嗚呼、神様ありがとう。
早くこのレンズを使いたかったのだが、もちろんカメラのモルトはきれいに取れて裏蓋がパカパカしている。
これは完全に光が被るので、モルトを買ってくるまではお預けだと思っていたがどうにも我慢ができず。。。
裏蓋などの漏光はないものの内面反射などで光が被るZenit 212Kに装着し、父の墓参りに出かけた。
私もこのような家族の行事にZenit 212Kはリスキーすぎると思ったが、思わず手が伸びてしまったのだ。
最初に買ったZenit 212Kは、おもちゃのような外観のZenitar 50mm/2が付いていて、信じられないくらいカメラの内部が黒塗りしていない部分が多かったので、内面反射防止用の塗料で親の仇のように塗り捲った。
しかしどうも不明な漏光がある。
露出計のプラスマイナスを表すランプはレンズを外すと下から直に見える。
またまた信じられないけれど、これをどうしたものかと思っているうち、露出計が怪しくなってきた。
ISO感度ダイヤルは頼りないプラスチック製で、感度ダイヤルを上から「押さえ」るとそこそこまともな値を示すが、感度ダイヤルから指を放すと途端にプラスだかマイナスだか忘れたけれど振れて、シャッターダイヤルを回そうにもどうにもこうにも露出計は動かなくなった。
感度ダイヤルを止めてあるネジを締めるとしばらくは良いがじきに駄目になる。
そんなことを繰り返しているうちに、感度ダイヤルにひびが入って、どうにもこうにもならなくなった。
であるから後発の212Kより退化したのにさらに肥大化した412にDX感度自動設定が入ったことにえらく納得した。212KはKマウント機でシャッター速度はB,1/8,15,30,60,125,250,500だが、412はスローガバナーなしのB,1/30,60,125,250,500でM42絞り込み測光である。
DXとM42絞り込み測光は誠にアンバランスで、このスペックだったら小さくコンパクトにできるのに、特大のアンパンのような外観はどうしたらこのような発想が出てくるか謎である。
今回XR RIKENON50mm/2がよく写るレンズだということが分かっただけでも、ある程度カメラとして使えることが分かった。
ハレーションはレンズによるものではなく、Zenit212Kの黒塗りしていないカメラ内部の莫大なる内面反射によるものであろうと思う。
さ~て、ロシアソヴィエトカメラ恒例の黒塗り祭りをしよう。。。

KMZ ZENIT212K,RICOH XR RIKENON50mm/2,ILFORD XP2Super使用
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テーマ:モノクロ - ジャンル:写真
- 2013/03/20(水) 23:14:05|
- 放)XR RIKENON 50mm/2
-
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-
| コメント:4
どもども、横須賀与太郎殿。
ペレストロイカ以降のゼニットを買うというのは、それ以前のゼニットを買うのより遥かにリスキーですね。特に開放絞りの奴は。
設計段階から壊れているソビエト製カメラと言うとアガート18などは有名ではないでしょうか。こいつはファインダー部とカメラ内の暗室部の建付けが悪いので必ず光線引きします。拙僧もバラシてモルトか何かを貼って遮光しました。それでもちょっと光線漏れがあるのですが、端の方にちょっとだけなので、このカメラで撮影したことが記録として残るので、ほおっておいています。これも何れ報告しなければと思っているのですが。
ゼニット212Kのスタイリングは、とても論理的な根拠が有るとは思えませんね。
先日、フェニックスP5000という中国製一眼レフを確保したのですが、これは例のシーガルDF5000と全く同じように見えます。コピーとは思えないので、何かしらの契約があるのでしょう。
だとすると、このフェニックスはコラーニのデザインということになりますね。
- 2013/03/23(土) 08:56:24 |
- URL |
- Rikkie #1Nt04ABk
- [ 編集 ]
ぴりすとろ~いか・・・当時のソビエト通の学者様たちは、モスクワ風に申しておりましたが、
南の方の出のゴルバチョ~フ書記長(これは当時のモスクワ放送風発音)は
まるっきり「ペレストロ~イカ」といっていましたね。
当時の学者様が何も予言できなかったように世相はガラガラと予想外の方向に行き、当時はフィルムに代わる感光材が出るなどとは思いもよらず、スチルビデオの「マビカ」はどうにも画質が悪くて、伝送用にとどまると思っていたのですが。
Zenitもコダクロームも永遠だと思っていたのに。
どうも最近、古式Zenit(M37)、中興Zenit(M42金属型)、末期Zenit(プラM42,K)とある中、末期Zenitに魅力を感じます。
スラーヴァ、、、そう、スラーヴァ、、、あ、見えてきた、、、光が!!
栄光そう、、、栄光です。スラーヴァ。。。
祝福されし末期Zenit...
いつも世々に・・・アミン
中華海鴎DF5000は真剣に欲しかったですね。
DF5000,Zenit 212K,Cosina C-1s,Minoktaα9xi、、、
これらまんまるこいカメラを毎日眺めて愛玩していたかったです。
そう、そしてNikon F2,Almaz 103,珠江S-201も並べて愛玩したかった。。。
嗚呼、わが古の妄想よ、永遠なれ
スラーヴァ!!!
> どもども、横須賀与太郎殿。
>
> ペレストロイカ以降のゼニットを買うというのは、それ以前のゼニットを買うのより遥かにリスキーですね。特に開放絞りの奴は。
>
> 設計段階から壊れているソビエト製カメラと言うとアガート18などは有名ではないでしょうか。こいつはファインダー部とカメラ内の暗室部の建付けが悪いので必ず光線引きします。拙僧もバラシてモルトか何かを貼って遮光しました。それでもちょっと光線漏れがあるのですが、端の方にちょっとだけなので、このカメラで撮影したことが記録として残るので、ほおっておいています。これも何れ報告しなければと思っているのですが。
>
> ゼニット212Kのスタイリングは、とても論理的な根拠が有るとは思えませんね。
> 先日、フェニックスP5000という中国製一眼レフを確保したのですが、これは例のシーガルDF5000と全く同じように見えます。コピーとは思えないので、何かしらの契約があるのでしょう。
> だとすると、このフェニックスはコラーニのデザインということになりますね。
- 2013/03/24(日) 21:46:11 |
- URL |
- 横須賀与太郎 #-
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内面反射のコントラスト低下は見られますが、実に
良いレンズですね。ピントもトーンの滑らかさも立派
です。
これで50㎜じゃ無くて35㎜なら欲しいんだけど・・・
- 2013/03/25(月) 00:50:03 |
- URL |
- kan #mQop/nM.
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Kan様
コメントいただきありがとうございます。
よく写るとは聞いていたのですが、逆に「5千円の和製ズミクロン」なんて持ち上げられると、あべこべに「ブランド品」におもえてしまいました。
それはともかく、よく写ります。
とても自分にお好みに合っていました。
ヘキサノンなどでも思いましたが、日本人の好みに合っているように思います。
ヤシカ/コンタックスなどのZeissレンズなど凄い世界を見せつけられることもありますが、どうしても日常を一緒に過ごそうと思えない感じがします。
研究熱心な方のサイトを拝見して、このレンズのバリエーションによる写りの違いの印象、はたまたこの後に発売されたコシノン50mm/2やミノルタMD50mm/2の方が性能が上がっているなど、実に研究熱心な方がいらっしゃるのだと、驚愕しました。
写ればいい。。。3枚の時もそうですが、なんとなく自分の好きなのってどんな写り??
こんなところからきていると思いますが、今回のレンズやHEXANON50㎜/1.7など、もろにストライクでした。
私の使っている状況(せいぜいキャビネ)ではハッセルの優位性が感じられません。
> 内面反射のコントラスト低下は見られますが、実に
> 良いレンズですね。ピントもトーンの滑らかさも立派
> です。
>
> これで50㎜じゃ無くて35㎜なら欲しいんだけど・・・
- 2013/03/26(火) 23:37:57 |
- URL |
- 横須賀与太郎 #-
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