この写真がどこへ行ったか分からなかったが、「本日の仕入れ」コーナーで既出であった。
全体中古でおおむね奇麗。レンズ完璧、露出計不良と書いてあったが、既定のヴォルテージに合わせたら信頼できる数値を示し、
ジャンク棚から¥2.000で吸湿したのだ。これはSR-1に1.8付きでも変わらなかったので、1.4付きのが出るのを待っていたのである。
これを手放すにあたって相当葛藤したがPENTAX KXのシステムに統合するために手放した(その数か月後にシグマデジに統合)。また、
この旧型の頬のぽっちゃりしたSR-7の方がしっかり作られているとはいえ、きゅがたの形に手がなじめなかったのだ。
1個前のNew SR-1の左肩にCdS受講窓を付けるとNew SR-7になる。旧型は昭和37年、新型は40年、TTL(CLC)のSRT-101は41年、実に素早い開発である。
でも撮る前からレンズのクセが分かっているからついつい撮らずにそのままでいてしまう。
こちらも既出で恐縮である。
http://yotarouyokosuka.blog92.fc2.com/blog-category-60.html SIGMAのquattroのみならず高性能レンズが、日常的な家族などを撮るということを鑑みると、必ずしもハッピーとは言えないことは私も認める。
愚息も上のリンクした作例のごとく、赤ん坊を脱し、すでにもうあまりとどまってくれない。
やはりデジカメ道は楽しいのではないかとも思ってしまう…
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2018/06/28(木) 02:40:44 |
minolta SR-7(ROKKOR PF58mm/1.4)
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フィルムカメラを久々に。。でもないか。。。
しかし、一番なじんでいるのは布幕フォーカルプレーンシャッター1眼レフだ。
以前、この機種が少し高めになってしまったときに手を出してしまったら、レンズにカビはあるは、接眼レンズは傷だらけだはさんざんで、半分分解してそのままにしてあった。
それはそれで。
先日蒲田のカメラ屋さんできれいなSR-1sと58㎜/1.4付きの状態の良い個体に出会ったのだ。
ヤフオクで変な個体をつかむよりカメラ屋の中古を買ったほうが安心で、さらに安い感じになった昨今である。
ヤフオクはカメラ屋さんの中古より高い。
以前、ガキの頃から使ってなじんでいた、SRT-101の、さらに黒を武蔵野国中野村富士屋亀店ジャンク感じゃなくて、
普通の店舗の方で、きれいな黒のボディーが9500円で出ていたから買ったのであるが、この値段設定が微妙で、1万円以上は補償が付くが、ギリギリ保証が付かない値段なのだ。
結果+2EVオーバーで、ずっと使おうと思っていたのだが、CdSも生産中止になっているし、CdSは劣化しているから、きちんと治らないと思う。
それもストレスであるし金策もあるから手放した。
上記のようなCdS劣化やセレン露出計の断線、感度の低下などで「完品」にならないため、
露出計を省いたバージョンにそれなりの需要がある。
名機 ASAHI PENTAX SPに対してSL
これはちと珍しいがNikomat FTに対してFS(これはNikon Fの方に需要が流れるのであろう)、
Nikon F2も露出計の素子の払拭の問題で、販売当時は9000円と一番安かった露出計なしの三角頭のプリズムのみのファインダーが異常に高騰した時期がある。
キヤノンは1960年代は低調期であった。
ミノルタは結構早い時点にペンタプリズム式クイックリターンミラー、半自動絞りのSR-2を世に送り出し、
シャッター速度を1/500に抑えたSR-1を普及型を出す。
最初期のSR-1は1959年7月末発売だったようだ。
マインダーチェンジの非常に多いカメラで、最初期から2代目までは露出計を付ける「でっぱり」がないらしい。
3代目以降、シャッターダイヤルに連動する露出計がハメられるでっぱりが付く。
これが心理的に微妙なのだ。SR-2やSR-1初期では不完全だったシャッターダイヤルの問題、巻き上げないと開放にならない半自動絞りから完全自動絞りになるのは発売時期の二次会SR-3などで、このカメラは別に廉価版ではないけれども、露出計を付けるでっぱりがある。
この後向って左肩にCdS受講部を内蔵、シャッターダイヤルに連動した露出計がカメラ内部に収まり、すっきりした。
SR-7もロングセラーだったと思う。
PENTAX SLなどは、露出計なんかいらねぇやという玄人肌、プロのスナッパー、ニコンFほどごついカメラは使いたくねぇやという大変心くすぐられる要素がある。PENTAXとて露出計内蔵前は外付け露出計があったがペンタプリズムの上に乗っけてしまうため、目立った取り付け機構がないのである。頭に帽子をかぶっているかどうかだ。
だから、普及型というよりも、露出計なしを選択した!!というなんか変な満足感があるのだ。
たまにNikomat FSなどが出ると入札が多いようだが、これとて事情は同じであろう。
でも、である。NIkomatは受光素子を入れたペンやプリズム部の張り出しがそのままであり、
PENTAX SLもSPから露出計を抜いただけで、その影響はペンタ部にも影響が出ている。
minoltaは1965年デザインを一新、TTL上下分割測光式(CLC)のSRT-101を発売する。
ペンタ部は三角ではなく横に広がった形だ。
でもSR-7も併売された。こちらはペンタ部に素子のスペースや露出計に関するスペースはいらない。
だからSLやFSが見た目が同じなのに対して新しくなったNew SR-7,New SR-1も三角屋根のペンタ部だ。
SR-1など名前はそのままで新しい形となった。SR-7もである。
ただ。。。残念なのは、露出計を取り付けるでっぱりがあることだ。
これはTTL露出計のSRT-101、外光式露出計付きSR-7より安くて普及型でございという、証であるのだ。
そこが特にPENTAX SLなどとは決定的にテイストが違ってきてしまうのだ。
もっとも時代を考えれば、カラー写真黎明期ではないが,まだまだアルバムの主流はモノクロで、
カラーフィルムも現在のものとは違いラチュードが狭く、露出はモノクロより困難だとされていた時代である。
メーカーとしては、露出計内臓と、わざわざ露出計なしのを買ってくださいとも言えなかったであろう。
当然の選択だったかもしれない。
であるから、初期の露出計取り付け部のないSR-1を好む人も多いようである。
であるが、このカメラ、SRT-101が出たときに直線的なデザインに変更されたときにSR-7もSR-1もペンタ部以外は同じように直線となり、すっきりとした印象を与えてくれる。
ガキの頃、親がSRT-101を使っていたから、このシャッターのフィーリングやらその他が慣れている。
そしてSR-7まで一新されたことにより、ペンタ部はSRT-101と違い三角屋根になっている。
ここら辺がこのカメラの潔いところだ。
1959年のぼてっとした初期の1眼レフでございます。。。というデザインから1966年の新しいSR-1まで、全く使い勝手も変わっているのに同じ名前である。常に上位機種と合わせるように機構やデザイン、配置などが変化してきていたが。
ちなみにSR-7も新しいほうがすっきりしたデザインでSRT-101と同じホールド感でよいなぁと思っていたが。露出計の回路がラグ端子止めから、プリント基板になったようだ。
旧型のぼてっとした方の型が、しっかり作られているという。
今は亡き千葉のサンアイカメラで露出計不良との注釈入りで、全体的にきれいだし、58㎜/1.4が付いているし、ウハウハな物件が¥2000だった。
ふと考えてみると代替え電池は1.5V、本題のH-D電池は1.35V、ウエインの空気電池1.3Vに変えたところ、露出計は実用に足る精度を出し、ラグ端子できちっと止められたしっかりした電子回路のお陰かと思った。
しかし、旧型のSR-7はやはりぼてっとして好みではなかった。
直線的にリニューアルされたSR-1もやっとちょっとだけ名前を変えるときが来た。1966年。
1/1000秒を付けたのだ。わざわざ1/500秒どまりにするのもめんどくさかったのだろうし、1/500に留め、別建てに作るのも逆にコストがかかったのではないだろうか。
SR-1sの良いものが出たら買おうと思っていたが、蒲田のカメラ屋さんにちゅこが出た。
レンズ込み¥7,800ちゃんとしたものだったから安かったといえる。
レンズがオーバーインフになる。それで1000円引いてくれた。
家に帰ってひょっとしたらと思いレンズの裏を見て、レンズのヘリコイドを無限大にしてレンズ後部を出っ張らせ、回したところ、
くるくる回って後群が引っ込んでいった。レンズを清掃した後にきちんとねじ込んでいなかっただけで感覚不良を起こしていたのだ。
しっかりねじ込んだ状態だとヘリコイドの∞とピントの∞が一致した・
今度仕事で蒲田に行くとき、カメラ屋さんに1000円払おう。
増設系の好きな私は、このSR-1sに専用の連動露出計を付けるのもまたこれ一興とも思ったのだが、
旧型の方はセレン露出計で、この新型に合致する方は差し込み口の形が違うCdS露出計だ。
振るいCds露出計でも元気に生きているものもあるが、寿命という点ではきちんとつくられたセレン露出計の方が勝る。
やはりこのままにしておこう。
ヤフオクでソコソコ高い値段でレンズ小カビ、接眼レンズ傷だらけのSR-1sについていいた55㎜/1.7が見つからない。
簡単な政争できれいになったから実用品なのだが。
電子計算機で設計された初めてのロッコールということだけあって写りはすっきりしている。
私のうちに昔あったSRT-101に付いていたのも55㎜/1.7であって描画が懐かしい。
58㎜/1.4は試作品で終わったレンジファインダー機「ミノルタ スカイ」用に開発された50㎜/1.4を
1眼レフのミラーボックス分前にせり出させるために58㎜にスケールアップしただけのものだそうであるから、
ちょいとクラシックレンズといえる。
開放だと収差が多くピントが合わせにくいが、SRT-101に付いていた絞り込み(フィルム巻き上げ後だが)気候はSR-1sにはついていない。
1.7は処分してしまったのだろうか。。。いや、そんなことはないと思うのだが。。。
2018/06/25(月) 22:58:10 |
Minolta SR-1s
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SIGMA SD9 ,SIGMA 35mm/1.4DG art(35mm換算60㎜相当)
集光レンズさえ持たない生センサーの340万ドットのFOVEON X3センサー
中サイズで撮影し、リサイズせず中サイズ撮影の原寸大である。
画像の大きさご容赦を。
愚息の小学校の授業参観に参り、ビオトープの蓮の花はまだ健在であるかどうか心配であったがまだ咲いていた。
やはり2002年ころの中級デジ1としては傑出していたのではなかろうか。
2018/06/25(月) 01:06:00 |
SIGMA SD9
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(SIGMA SD9 ,SIGMA17-50mm/2.8EX HSM)
拝啓山木社長殿
苦心の上に産み落とされたSD9をお迎えし、お陰様FOVEON生センサーの味を味わっております。
また、SD9から見るとSD14が、SD14から見ればsd quattro Hが、等比級数的に画質が上がっているのが分かりました。
SD14はその性能のよさゆえにsd quttro Hと被るので手放しましたが、SD9を買っても貴社のためにはなりませんね。
しかし、sd qH,35/1.4,バッテリーグリップ、EF630SA用、17-50/2.8,70-200 DG APO,30mm/1.4DC,DNは何とか新品で購入し喜捨いたしました。
次の喜捨はもう数年後だと思われます。
しかし、sd qHと35/1.4とEF630とバッテリーグリップのもとは撮っちゃったんです。
一番の低画質にしてバンバンTTL調光で撮っちゃう。
シャープフィルターいらずですね。
Nikonやキヤノンのユーザーも積極的にSIGMAのレンズを求め、実性能と性能第一というブランドイメージも定着し、
うれしい限りです。
今日教会の勉強会に出かけました。
これだ。
技術者の方々の自主的でストイックな開発、SD9のころから「次はフルサイズで高感度に強く」と2002年当時と現在2018年と同じ不満を持ちながらも応援しているユーザー。。。
おのずと進化し、実を結んできていますね。
いままで中途半端だったものがストイックに性能を上げる。
みんな惜しがりますよそりゃ。
カメラの方もギョッとする実力を見せてくれますが、こちらの方はそれぞれ用途がありますのであれですが、
シグマのユーザーもキヤノンのユーザーもソニーのユーザも、あのレンズ良いよね、といえるのは本当に素晴らしいことです。
今までこんなことがあったでしょうか。
鎌倉のアジサイ(教会)
そして今日の「いずも」
2018/06/21(木) 19:01:57 |
SIGMA SD9
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自由の利かない撮影場所、周りの空気を壊さないように、置きピンをして構図は適当に。あとからトリミング。
全体の1/4程度の面積である。
そりゃ50㎜/1.4 Art欲しいですわ。あまりトリミングせずに済むので。でも先立つものが。。。10万円程度。。。
こりゃ無理ですね。あと20㎜/1.4があれば、もうあとはいらないなぁ。
って20万仕事だぁ。
(ISO 100 絞開放)
2018/06/19(火) 20:28:26 |
Sigma 35mm/1.4 DG ,Sigma sd H quattro
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今なぜ、私にとってSD9なのか。
これは原理主義ともいえよう。
また1眼レフタイプにフィルム時代から親しんでいることもある。
またRAW専用というところがシンプルでよい。
フィルム時代を思い出してほしい。高々これ位の手間は何ということはない。
いろいろ付加してくると「こじらせ」るのだ。
一時だけ使ったSD1 merrillは sd quattro以上に「こじらせ」たカメラであると思った。
確かに2007年にライバルのように登場したSIGMA SD14登場したFUJI S5pro。
SD14はなんか黄色っぽいJPEGの色が印象に残っているが、当時のSPP4.2などで現像すると極めてニュートラルな色になる。
SD15などはセンサーなどは同じまでも、色は自然になると聞く。
SD14は実にスムーズにピントが合った。
合焦率の良かったように思う。
もっともこれは460万ドットのセンサーゆえのことであろう。
SD1においては絶望的である。
高精細ゆえに僅かなことでピントが合わない。
フォーカスポイントも正確を期すためか、小さすぎて逆に迷った。
AF1眼だから、MFで万全を期したつもりでも、合っていない確率が多い。
sd quattroはワンタッチで10倍にフォーカスポイントを拡大することができる。
大判カメラにホースマンのX11のレンズを持っているがごとくであり、
AFに関しては諸説あれども、最終的に自己責任が取れる。
しかしSD1だけはどうしても自己責任が撮りづらいのだ。
AFを頼ってもダメ、MFはセンサーの方が目が良くなっちゃったようなもので、もはやレフレックスかめらでは無理であろう。
限界としてはSD14-15くらいまでであろうと考える。
もちろん絞ればその限りではないが、当家のような狭い住環境で、室内でISO100で撮るにはどうしても1.4になるのだが、
ピントが合わないどころか迷ってばかりで写真が撮れない。
もっともこれ位迷うようじゃないと高精細には耐えられないだろうが
であるからSD1は気になるが、1日だけ使った印象では、どうしてこんなこじらせてしまったカメラを作ってしまったんだろうと、
また、実用的では無さを感じたのである。
自己責任という言葉が流行って久しいが、多くの場合自己責任の撮れないような状況で相手が押し付けてくる言葉だ。
操作如何によっては自己責任が取れるsd quattroの方に素直に軍配を上げたい。
しかし、かねてよりquattro素子以前のユーザーによるquattro素子へのアレルギー反応が目につく。
私も動揺してしまうところであるが
2014年CP+の山木社長のプレゼンでquattro素子の構造でも決して色補完はないとの熱弁されていた。
しかし、巷のweb上では4:1:1構造から色補完疑惑、またセンサー上に位相差演出を埋め込んだため、その部分は色補完が行われているのではないかとか、私とて位相差センサーが画面に及ぼす影響はあるのかどうか知りたいところだ。
そうなるとどんどん遡る。
340万ドットの最初のシグマ用FOVEON素子はマイクロレンズもつけず、原理主義的といえば原理主義的だ。
何度か押さえに撮っておけば、室内でのガキの撮影も可能である。
SD1明治初期に立ち返るがごとく被写体である愚息に怒号をもって動くことを禁じ、瞳に合わせようにも、フォーカスポイントが小さくてままならぬ。大きく矛盾のあるところに来てしまったのではないか。
名機ではなく迷機としてはお迎えしたいのだがまだ高い。
しかし明らかに下落傾向にある。
ペイヤー素子のカメラミラーレスフルサイズや実に闊達な非SIGMAカメラの動きに業を煮やしたのかもしれない。
しかし私はsd quattro Hsd quattro HでひたすらMFの鍛錬をし、また高細密であることからピントだけを被写体に合わせ、あと構図は家に帰って切り取るという、昔のスピグラを使った新聞記者のような撮り方をする。
いろいろあるがFOVEONを知り、SIGMAを知るためにはSD9がメートル原器となる。
ちなみにmerrill素子ても原理主義者はDPシリーズを選ぶであろう。
でも我が家はISO 100 /f2.8を使えるほど明るくない。
この初代340万ドットのセンサーはやはり撮影倍率の低い風景などでは見劣りがするといわざるを得ないが、
撮影時後の絵作りで何とかならぬものかと思っている
横位置で撮って1/3~1/4にトリミングしてある。
まぁ何しろこのカメラは初めてFOVEON X3素子を実用的に使い続けた初号機であり、2002年という時代に不便だ不便だといわれつつ、今の環境だとあっけにとられるほどサクサク快適に撮れ、快適に現像できるカメラだ。
マイクロレンズさえ敷いていない生センサー。
天邪鬼な私にはSD9か、sd quattro Hかの選択しかない。
現在のSDカードの2GBを使ってフジテックのCFアダプターに入れて使っているが、何コマか続けて撮影しても撮影を書き込み時間に妨げられたことはない。ピントの押さえの撮影くらいの数カットの撮影には実に書き込みの早い対応をする。
現在こそ使いごろなカメラなのである。
2018/06/14(木) 19:42:39 |
SIGMA SD9
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被写界深度は浅いので、逆にMFでのフォーカスは楽だった。
愚息の運動会時に小学校内のビオトープを撮ったもの。
旧モデルでアマゾンではとても安く売っているが(1万円台)コストパフォーマンスは最高である。
リサイズしたソフトが古いフリーソフトなのでオシベの解像がいまいち出ていないが、
原画では物凄い解像感があった。
(アマゾンでもシグマ用は払拭に近づいた模様で2万円弱では買えなくなった。早いうちに英断しておいてよかった。)
2018/06/12(火) 19:06:29 |
SIGMA APO DG 70-300mm/4-5.6 macro
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FOVEONがSIGMAの子会社になったのは2008年のことだ。
それ以前のことがいろいろ知りたいと思っていたのだが、2014年CP+のシグマブースにおいて
山木社長がFOVEONについて、また新たなquattroセンサーについて、
断固としてベイヤー型のような色補完にはならないと熱弁をふるっていらっしゃる。
その中のスライドショウで、FOVEONの様々な立役者やら、開発の経緯を話しておられたが、
3点わからないことがあった。
その1・・・シグマと組む前に発売したというプリズムカメラとはいかなるものか、いかなる形をしているのか! 1枚のセンサーにRGBの色情報を記録できる、つまり1ドットで色が決まるセンサーを開発する前に
プリズムを使い3枚のCCDに分光し、3色それぞれの色情報を獲得し合成するという、
FOVEONプリズムカメラ(SIGMAの山木社長は2014年CP+のプレゼンで、たぶん200万円くらいで、また歩留まりも悪くあまりビジネスにならなかった、とおっしゃっていた)ってどんなカメラの形であったのか。
このプレゼンの中では回は手う実験中のものしか映っていなかった。
「歩留まりが悪く、あまりビジネスにならなかった」ということは、若干でも市場に出て使った人がいるということである。
その写真だけでも見たかった。
形はすぐにわかったが、英文などの記事でも,2000年の海外各地カメラショウで展示されたり写真を撮ることが可能だった、というだけで、今一つ〇月〇日発売というような明確なきじは少しの間検索しただけだが見られなかった。
中には製品化には至らなかったとの記事も出てくる始末。
意外な企業が加担していた。
Hasselalad だ。
Hasselalad Dfinityという名のカメラ、
突き出したマウントの中に3食分好プリズムとCCDユニットが入っている。
FOVEON II DIGTAL STUDIO CAMERAというのが出品され触ることができ、作例なども見ることができた。
Hasslbladの歴史という海外のサイト(直営?)では2000年にDfinityをリリースしたと明記してある。
それに、オークションでボディーだけ落札したという方のブログも見つかった(これは近々コンタクトをとって、了解が得られれば、その方のブログのリンクを貼りたい)。
いろいろ海外のサイトで見る限り、カメラ単体では機能せず、PCにつなぎカメラを制御し、PCで映像にするといった大げさなもののようだった。
これが3色分光プリズム。この先にCCDが貼り付けられた。
でも3色をプリズムで分光して同時に別々で撮りあとで合成するという。
これ事態はは独自のアイディアではなく、戦前戦後のカラー名画・テクニカラーで撮られた物は、プリズムによって色を分光し、画原色を撮って、後々合成するというものだ。
傑作揃いで、タイトルの中にカラーの技術者の名前がでかでかと出てくる。
それだけすごい専門職であったのだろう。
しかしこのころになると(これ以前からあるけれど)Hasselやマミヤといった中判カメラのフィルムパックの所にデジタルパックを取り付けてデジカメにする手法が大方を閉め、後々には中判デジタルカメラ。。。などと、35㎜フルサイズの大きさより多きセンサーを積んだデジタル中判カメラも出現した。
そして2002年のPMAショウの前にこのようなものが発表されている。
一応プロトカメラということになっており、シグマに積むものとはセンサーが違うと記されていてスクエアサイズである。
しかしX3センサーであって、プリズムはなかった。
相変わらずハッセルのDfinityと形も変わらないし、センサーがスクエアサイズであるという点も変わらないのだが、
今年1月のポンカメ(日本カメラ)に出ていたシグマのフォビオン検証機そのままであるのだが、シグマの方は1998年と200年に検証機を作っている(もっと作ったかもしれないが記事に載っていたのはこの2点だ)。
ただこの記事には2000年のフォトキナにおいて先代の山木弘道社長とFOVEON者を作った、カーヴァ―・ミード教授と意気投合してデジカメを作ること、しかもFOVEONセンサーを積むのを決めてきてしまった。という記事に矛盾する。
検証機はFOVEONがもともと作っていたのかもしれない。
それか、記事の御記である。
とすると、ディック・メリル氏が特許をとり、ディック・ライアン氏が実用化に向けて取り組んだX3素子はソコソコ長い研究があり(そりゃそうだろう)それとは別に、デジタル部分では新しい技術やコンピューターやソフトの力を借りなければいけなかったが、アイディアとしては比較的昔から使われていて、大きなCCD,、合成しての高精細のスタジオカメラの売り出しは2000年ころ狙っていたということだろうか。いわば食い扶持というか…
(2018.7.15追記・・・プロトカメラも、さらに初期の1998年ころの実証機も、X3センサーを発明された、故ディック・メリル氏がお持ちのものを現在シグマに借与されているとのことだ。 出典http://photo.yodobashi.com/sigma/interview04.html やはりフォヴィオンは最初から三層センサーありきで設立され、早い段階で実証機を作り、2000年のプリズムカメラの方は,製品としてはわずかに出たものの、あとの話だったのではないか。やはり食い扶持にしようと思っていたのではないかと思う) 2000年フォトキナにおいて、ミード教授と先代山木社長が意気投合して・・・という記事の時系列に間違いがなかったら
2002年発売されたSIGMA SD9はずいぶんとハイピッチで開発できたといえる。
プリズムカメラは、アメリカで制作されたらしく、どうも。。。ブキッチョでうまく組みあがらなかったのではないかという説あり。
日本のメーカーに作ってもらっていれば成功していた感も知れない。
また2002年のPMAショウで出品したプロトタイプのカメラが依然としてモックアップのような形でスクエアサイズで少し大きめのセンサーを積んでいたことは、
FOVEONはFOVEONでスタジオカメラを作る野望を捨てていなかったのかもしれない。 しかし、安定した量産機としてFOVEON X3センサーを搭載したSIGMA SD9を手に持っているミード教授の写真は、達成感と安堵と喜びに満ちているといった表情に見える。
CP+などで当代山木社長が、、、画質にこだわり、低感度で動画も取れないFOVEON X3素子を積み続けいたり、とっぴなデザインに見えるdp quattroシリーズなどを、ユーザは愛情と自虐を込めて「変態カメラ」と呼んでいるけれど、、、SD9こそ変態極まれりというカメラだとおっしゃっていた。それはフォビオン側のセンサーの映像エンジンの電源とCPU,SIGMAの方のカメラの電源とCPUが1つのカメラに2系統のものが存在しているからである。
web上で、当時(2002-3年ころのユーザーのインプレッションではCFカードとの相性の問題、私は知らなかったがCFカードの形状のマイクロドライブ(HDD)があったようなのである。また電源も単三乾電池(エネループなどが望ましい)かCRーV3
リチウム電池を2個(あ、これはたぶんセンサーの方)、CR123Aを2個(これはたぶんカメラの方)の仕様だが、
映像の記録などにかかる時間に追って電源が消耗したり、フリーズなどの現象が起きたりなど苦労話がいくつも出てくる
しかし2018年の現在私の使っている環境では、全く変態カメラとは思わないし、サクサク使えるカメラである。
RAW現像ソフトSPP6.6がSD9の時代のものと比べると格段に進歩し、PCのスペックも信じられぬほど上がったことが下要因と考えられる。
また、中国製の安いCR-V3充電池を2個使用(これはミレニアム期のコンデジのOLYMPUS C3040と、TOSHIBA Allegretto PDR-M70用に計4個の電池と1対すぐに受電できるようにと寿電気を2個買ってあったことが幸いした。
充電池も中国製のものであるからいつまでもつかわからないが、今のところは2-3日で交換といったところか。
国産の1次電池のCR-V3だともっと長持ちするのであろうか。そこはわからない。
最新型のsd quattro H(現在バッテリーグリップを使い電池3個体制で臨んでいるが、電池の減りははやい。
SD9はセンサー上ににマイクロレンズを持たず、翌年発売のSD10はマイクロレンズをセンサーのドットの上に敷きつめ感度を上げげているそうだが、どうせFOVEONではISO 100しか使わないので関係ないといえる。
しかし、SD14になると画質はぐっと良くなり、SD1当たりではぐっと飛躍的にドット数が上がり、quattroセンサーでは息を飲むような空気感を感じることも多い。
SD14などは大好きで2台使ったが、使いやすく好印象で画質が良いので(メリル素子やquattro素子とは比べ物にならないが)、せっかく大変な思いをして買ったsd quattro Hの出動が減るため手放した。手放してももう一度懐かしくなり、今年に入って2台購入、二台放出している。SD9ではそこまでの画質は出ないから競合はしないので、しばらく持っていようと思う。
その2・・・シグマの子会社になる前、FOVEONセンサーを積んでいたカメラはどんなものがあったのか。 現在では民生用のカメラではなく特殊分野のカメラ用にFOVEONセンサー供給されることもあるようだが、
シグマの子会社なる前、1/1.8吋のセンサーを開発したらしく、ポラロイドが、そのセンサーを利用してX530というカメラを発売したらしい。2004年の頃らしいが、再三の発売延期、web上のデジカメなどに発売が再三延期されたこと、デジカメWatchなどでは。アメリカから来たカメラ(量産試作機か?)をテストして原稿を書いている途中にさらに発売延期の通知が来たこと。日本における輸入商社が待ちきれずつぶれてしまったことなどで、日本での発売はなかったらしい。でも米アマゾンなどでは販売された形跡があり、使用者のレヴューなども載っている。
米人などは、カメラの写りなどに寛容だが、2005年というとある艇のコンパクトデジタル機も成熟していて、そこそこの高感度には耐えられるようになり、X530は、やはり実用感度が100であること、のろいこと、ごく普通のズームコンデジを狙ったから接写などには考慮されているがレンズの歪曲が多いなど。ヒット商品にはなりえなかったようだ。しかし、ムラムラするのも確かで、アメリカだけで発売されたフジのSR素子を使った高倍率レンズ使用バージョンのS20proと、FOVEOセンサーを使ったポラロイドX530は1度は手にしたい気がする。シカシ富士のSR素子は製造元のSONYのリコール問題を受け、実働機の存在は絶望的である。
その3・・・今後シグマ以外に民生用のカメラにFOVEONセンサーが搭載されることはあるのか・・・ 今年山木社長がパリでインタヴューを受けた際にFOVEON素子をSHIGMAだけで独占しようとは思っていない、LEICA Mなどに搭載するのもよろしかろう。。。しかしセンサーだけの問題ではないから。。。」そう。映像エンジンや、1眼レフタイプでないDPシリーズ、特に新しいミラーレス1眼カメラsd quattroなどはEVFか背面液晶を使えるので電池の消耗と発熱の問題が非常に多い。
EVFでAF/AEロックの牡丹に割り当てた拡大モードでAFを検証するだけでなく、MFで使用するのも実に早い撮影ができる。
考えてもみよう。往年のPENTAX6x7などに工場率のマグニファイヤ―を付けピントを合わせ、マグニファイヤ―を外し撮影するのに比べどれだけ便利でチャンスを逃さないか。MF撮影にも大変便利で最近はMF撮影の頻度が多くなっている。
どうだろう、
Leicaの件だが、もともとレンジファインダーカメラだったから光学距離計連動、また昔のライカ使いはフィルム仕様であったから、背面液晶もなし。機械シャッター、M4シリーズまでの様に露出計は外付けのセレンかアモルファスのMCメーターMKII,シャッターは布幕1/1000まで。
プリズムを多用した実像式ファインダーはもう作れないだろうからコシナに依頼し、
ウェッツラーやゾルムスの老人ホームに行けば、布幕シャッターを貼っていたおばあさん1人や2人ご存命だろう。
認知症を患っていても手は勝手に動くものだ。
フィルムを巻き上げるという意味はなくなったが、布幕フォーカルプレーンシャッターを巻き上げるという意味では、
巻き上げレバーの存在意義を誇示できる。
カウンターも機械式にして、、、翌街中で人数を数えたり野鳥を数えたりしているきかいがあるでしょう。
あれをシャッターボタンと連動させ、ボディー上にボタンを付け背面窓窓を2つ付け、まず○○GBという窓の所の数字をボタンを押して設定する(もちろん機械式だ)。隣の窓に枚数計(一応早見表を見て)。、撮影枚数をこれも機械式のボタンを押し、セットして逆算式のカウンターにすればよい。
電池が長持ちするに違いない。
ライカ使いが、撮影ごとに背面液晶で確認するのは、ライカ爺をあまた擁する日本人にとっては、実に嘆かわしく愚かしく、国辱の限りである。ライカ爺にとってライカは神であるから、ひたすら距離計のみを信じて疑うことなく撮影し、帰宅してPCに展開して失望するのがよろしい。もちろんRAW専用機でなければならない。JPEG変換なんかしていたら時間の無駄だ。
また、少々ライカ全盛期のアバウトな写法でも救済できるからだ。
ただソニーα7シリーズや、往年のEPSON RD-1のようにはいかないだろう。
極めて高いテレセントリック性の高いレンズを求められる。
ライカの古いレンズの味比べなどに向くかどうかはわからない。
ライカの本気を出した少々大きくても性能本位の恐ろしい値段がしそうなレンズを付けた場合、
良い結果が生きるかもしれない。
レンズ最低100万円、ボディは150万円。それが良かろう。
信州と会津で組み立てられた部品を簡単なプラモデルの様にドイツで組めばよいのだ。
ただMマウントでは口径食の問題やらいろいろ出てくるだろう。
どでかいマウントにして、Mマウントアダプターも同梱すればよい。
もちろんヴィゾフレックスも用意して、豊富な望遠ズームに対処しなければならない。
2018/06/10(日) 18:16:11 |
SIGMA SD9
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(SIGMA 17-50mm/2.8で撮影)
昔の建物は現物合わせの芸が細かいですね。
FUJI S5proとNikkor 35mm/1.8DXと同じくらいのクオリティーは出しています。
今日のペコちゃん
しっかり仕事してます。
船は沢山航行している方が楽しいですね。
定番ですが、駅前の王者です。
来た日にCR123A(ほとんど使っていないもの)とCR-V3の充電池2個を満充電で入れましたが、数日たっても一向に減りません。
登場した2002年当時には大変なご苦労があったようで、今日使う上では特に苦労はありません。
フォヴィオンルック?
背面液晶があるコンパクトと間違えて撮影しようとし、ファインダーをのぞかなければいけないことに気付き、
変な態勢をとって撮影したら横隔膜がつりました。
マイクロレンズを搭載していない、FOVEON生センサーも悪くないように思いました。
ドット数の限界か、風景には少し向かないように思います。
2018/06/08(金) 21:01:14 |
SIGMA SD9
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