

昨年末であったか、安かったので買ったのだ。
2眼風になっている必要はないと思いながらどうせだったら玉は2コ、タマタマが良いと思ったのだ。
上の玉は偽玉だけど、下の玉も偽玉同様でもある。
素通しファインダーと同じ効果しか持たず、フォーカシングにも関係ないし、視野もきちんとわからないので、ホルガ
使いの人から見たら邪道であろう。
うつればいいじゃん。。。と元日に持ち出したが、写らなかった。
レンズ1枚、距離は遠中近、露出は晴れ曇りの程度の選択肢しかないカメラでも大変よく写るものがあり、きちんと作られたシンプルなカメラは目を疑うほどよく写り、実用に耐えうるものだが、最初からオモチャとして作られた当機にはそのようなことは全く感じられない。

タマタマとか 2コ、タマ・・・が合わさるとなんとなく人前で言いにくい風潮があったが最近ではどうなのだろうか。
上記の発音がゴールデンボールズを思い起こされ、ソビエト時代の名バイオリニストの名前に似ていて(レオニート・コーガン)、ハワイの山(キンタマニ山)のような名前を思い起こさせる。
そう。
2コ二胡になったのだ。

右が蘇州二胡、左は北京二胡。

蘇州は6角、北京は8角だそうである。
しかし、最近は北京でも6角が多いのだそうである。
北京二胡は文革中に露店演奏に向くように音を大きくするためにこの形になったという説が有力なようで、1975年ころ8角で胴内に竹筒を仕込んで2Way化を狙ったそうである。

確かに振動版の中心の高音は混ざることなく直進するのかなぁ。
蘇州二胡の胴内はがらんどうである。
蘇州二胡はきちんと調整されている名師堂さんの練習二胡で最初からきれいな音がする。
これを使えば二胡が過度に音が出にくいという印象はあまり持たれないだろう。
ご興味がある方は是非名師堂の二胡が良いと思う。
先日来た北京くんもいろいろ調整してみようと思う。
当方1980年ころに王国潼さんの二胡演奏をTVで見て以来圧倒され、この楽器はどこに売っているだろうかと中華街に行ってみたものの、揚琴や中国三線などはあったものの二胡はなかった。1980年だからまだ人民服が中華街で買えたころだ。
その思いは立ちがたいまま1988年、新宿の京王百貨店での「中国物産展」の車内広告を見て初日に駆け付けたところ、なんと2台あったのだ。
敦煌牌。そのなかでもグレードは非常に低いものだったように思うが3万8千円のプライス。
取っておいてもらってどうにかこうにか金策を付け買ったのだが、どうひいても二胡の音にならない。
ただガリガリギョロギョロと雑音だらけである。
今考えると上駒にあたる千斤(二胡の場合は紐を竿と弦に結びつける)がついていなかった。
単に物産展だから形だけあればよいと思ったのだろう。
催物会場の店員さんが当時珍しい二胡のことが分かるわけがなかった。
また雑音消しの控振綿(振動版の蛇皮と弦の間に挟むウルフキラー)もなかった。
1回だけ洒落の曲を作って人前で弾き、それでお蔵入り、時折さわるもぎょろぎょろという音で、そのうち胴は割れ、蛇皮も破損してきた。
そのような経験があったから、恋い焦がれつつも、二胡が一般的になってきても手を出せずにいたが、名師堂さんのHPで調整や改良の記事を見てカメラをうっぱらって購入したのが、左側の蘇州二胡である。
きちんと二胡らしい倍音が聞こえてくるのがうれしい。
もっとも先程述べた上海の敦煌牌も高価なものは名人によるオーダーメイドになるそうで、お土産二胡専業のメーカーだというわけではないようだ。
スポンサーサイト
- 2014/03/31(月) 17:49:31|
- 放)HOLGA 120 TLR
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8

暗い室内でこのRB67というカメラを手持ちで使う必要もないし、もっと適切なカメラはあるけれど、使いたいから通という、ここは不毛地帯。うつればいいじゃん。
過剰品質でも、ミスマッチでも、写ればよいうのだ。
最近楽器遊戯(本職系)著しく、また内向していたが、正月以来のフィルムをやっとスキャンする気になってきた。
- 2014/03/11(火) 10:30:50|
- 放)KL75mm/3.5(MAMIYA RB67用)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4