
一応カメラのブログだから格好がつかないので、昨年最後の入手品(カメラの)。
フィルムの現像待ちである。
しかし、このような物は他愛もない。
深き闇はバイオリン病だ。
ジャンクカメラと言えども日本製のエリート商品の整備不良であるから、ジャンクでも何でもない。
バイオリンのどうしようもないものは生まれながらにジャンクである。
ヴァイオリン新品の最安値が更新したら買うことに決めた。
時は来た。2013年最後の到着ブツである。
値段は¥3.080.

さて。
この瞬間がたまらない。

ああああ~~~
姪が勝手に開けだすではないか!!!
まぁ、写真を撮っておけばいいか。。。


もうそろそろである!!
どんなに貧弱で、音のならないヴァイオリンが来るのだろうか!!


ぎょぎょぎょぎょ~~~
ピンクだ!
見本写真は普通に見えたのだが。。。
改めて言う。
弓もケースも楽器も弦も全部でサンゼンハチジュウエン。
¥3.080とも三千八十円とも書く。
出品者の説明を改めてみてみる。色を間違えて発送したのではないかと淡い期待を。。。
しかし、
確かに説明にはピンクと書いてあるなぁ。。。
その場で姪へ譲渡と相成った。
ニス仕上げのものよりさらに品質が悪い場合色物になるようである。
当たりという意味ではなくて、もともと板のくぼみや削れ、ネックなど大きな穴がパテで埋められている。
どんなにむごくてもバイオリンです。
音は出ます。
ただしこういう場合品質は、製造物責任法的な範疇になるでしょう。
さて、値段の割には当たったものもありました。
新品です。

これは毎日ひいております(ピンクも毎日ひいていますが)。
1諭吉1一葉1野口で桜のコインが2個おつりで帰ってきます。

ネックの付け根の左、下の方に横一線。。。
これは手荒に作られた証拠か?
よく見ると割れているわけではなさそうなのだけれど。
側板はガガガガガ~~ と削られた感がありますね。
こういうオイルニス風のものは使ったことがありませんでした。
フィッティング部品類もボックスウッドでちょっとしゃれていますでしょうか。
値段から考えますると、極めて怪しい楽器です。
中国製ノーブランド。
OEM先、販売先を探っているのでしょう。
相当の落胆覚悟で落札致しましたが競合者もなく。
一応ベニヤ板ではなく一枚板。
こんな風に書くと少し高級に思えるが、どんな安物でもベニヤ板のものは少ないのであります。
作りや塗が荒いところは別として、
1万5千円台。。。という意味ではお買い得であったという結論を下しました。
生徒さんへの歌詞楽器には使えると。。。
付属の金属弦はクツワムシのような鳴き声を出しますので、しばしナイロン弦で好まれているドミナントを張る。
ややや、やはり、音のフォーカスが甘い。
ぷわ~~~んとなるがそれだけである。
やはり安物は買うものではない。
しかし、わたしが35年間使ったヴァイオリン(これは高くはないけれど、ちゃんとしたバイオリン少なくても1万円台ではない)は、弦のテンションが高く押さえにくい。
この15Kほどのバイオリンはその点指版がすごく上げてあって、結果的に弦高が低くひきやすい。
みずからの指の力減退と、回復の見通しが立たないことに莫大なショックを得ていたので、たまにはちょっと自分を励ますための「押さえやすい」楽器が1台あってもいいかなと思うに至った。1万5千円台だし。。。
私のちゃんとしたバイオリンのスペアに買ってあったガット弦「オリーブ」(←これ最高!!)を、何の気の迷いか貼っている自分がいた。
さて、、、結果としてはとても効果があったのだ。
音のフォーカスは出せるようになった。
プワ~ンと響くのは相変わらずだが、楽にひけるのだ。
さて、この楽器、プレス品でなければいいなぁ。
板の削りがとても下手なようにも思うのですね。それは削りだしたバイオリンのあかしのように見える。
しかし、半プレス品なるものもあるそうだ。
ある程度プレスして、下手な削りをして、削りだし品的な雰囲気を漂わせる。。。
安物であるためにろくでもなさそうなのだけれど、実は手荒に、しかも未習熟者が作っただけで出来の悪いバイオリンであるだけである。。。と期待させるどうしようもないバイオリン。。。という幾重にも倒錯したジャンクである可能背も否定できない。もちろん新品でありながらである。
中国が不況になりはじめ、安易に生産した、または輸入した業者が持ちきれなくなり、さらに加工が良くないものがさらに転売されるために音が下がっていった。。。というだけの??良いものである
↑っていう期待を持たせるのだ。
出来が悪いが、その中で音は中くらい、出来が悪いが偶然が重なりなんとなく良い感じになっているあたりを引いた。
↑っていう期待を抱かせる。
ひき方によっては良さそうな楽器にごまかせなくもない。
人に紹介するのは躊躇するが自分でひくだけであったら悪くない
↑っていう期待を抱かせる。
これはジャンクカメラなどよりはるかにジャンキーな話で、海鴎の2眼レフやソビエトのFEDやZenitどころの話ではない。
ジャンクカメラあさりの方々よ。
生まれながらにしてジャンクなバイオリンへの思いへの闇は、ジャンクカメラなどより遥にどうしようもないですぞ!!
あなた方が言うジャンクカメラはもとはまともなカメラだったんだから。
もっとスリルを味わいたいならジャンクヴァイオリンの世界へどうぞ!!
もっとも古くてぼろくて、部品欠品だらけのバイオリンは、ジャンクバイオリンとさえ言わないのですよ。
そんなのは当たり前なんですよ。
膠で貼りなおしたり、駒を変えたり、弓の毛替え弦の貼り直し、その他あらゆることを職人さんがやりますので、普通の安いバイオリンだったらジャンクになりようもないのです。
だからジャンクカメラは救いようがあるけれど、、、
ジャンクのバイオリンは、本当に救いようがないのです。
それをひいて楽しむのですから。。。
本当に病気です。。。本当に。。。
嗚呼。。。」
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- 2014/01/06(月) 17:40:23|
- その他ジャンク
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