
今年の年末年始は「ふるさと」と過ごした。
「ふるさと」で。。。ではなく。。。
私のカメラのふるさとYASHICA Mat124Gとである。
浮気は無し。
保険のデジはありだが。
YASHICA Mat124Gは昭和55年(1980年)の5月に親に半額以上は援助してもらって買ったカメラであった。
ヨドバシカメラ新宿本店で¥29.000-であった。もちろん新品である。
当時はヨドバシやさくらや、ドイなどのカメラ量販店でも¥32.000が相場で、もちろん普通のカメラ店ではそこまで安くはならなかった。
当時10歳そこそこの私も実にませてすれたもので、現場で「ズバリ現金お持ち帰りでいくらですか?」などとの言い方を覚えてしまい、ヨドバシ―さくらや―ドイなどをぐるぐる回って¥31.500-などという値段を引出し、さらにもう応じなくなったさくらやとドイに見切りをつけてヨドバシ内で違う店員、違う日に聞くなどのことを繰り返した。
ずばり¥30.000-という価格を引き出したのである。これ自体もう破格であったけれどもう先はないと思いつつ坊主刈りメガネをかけた店員さんに「このあいだ聞いたときに3万円だったんですがもう少し安くなりませんか?」と聞いたところ、「2万9千円」との返答が返ってきた。
ガキがこのようなカメラを買うわけは無いと少し油断があったのだと思う。
そこで買えればよかったが、このような金額を出せるわけもなく親と協議を重ね、ゴネたりわめいたりしてしばらくして購入ということになった。
5月3日であった。その店員さんがいるかどうか不安であったが、、、居たのである。
早速2万9千円という価格を突きつけたところ「そんなこと言ったかなぁ~。。。」と怪訝そうな顔をされていたが2万9千円にしてもらうことができた。調子に乗ってもう少し安くなりませんか。。。といったが叫ぶように「もう安くならない!」といわれた。まぁそうだよなぁ。。。
小学生の勢いはすごくNEOPAN F(ASA32)を入れて粋がってピアノの発表会の舞台を撮るという意味不明なことをしたり、220という24枚撮りがあるそうな。。。と最寄りのカメラ屋さんに注文したら5本セット5千円というプライスに目から火が出るほど驚いて(これは私が調べなかったのがいけないのである)どうにか金策をして払った。
しかしKodakの220フィルムで出会ったPCN(Professional colar negativ ASA64)は実に発色が自然で深く、またYASHICA Mat124Gに付いていたYashinon80mm/3.5は実に素直な発色を示し、このころのカラープリントも実に見事なもので、いまだに強い思い出に残っている。Kodak恐るべしと思った。
PCNはその5本のみしか使っていない。
それから10年ほどしたころであろうか、フィルムカウンターが戻らなくなりセミオートマットの当機では撮影できなくなった。
私の最初の新品で買ったYASHICA Mat124Gは知り合いが引っ越すときに餞別として差し上げた(もらった方も困っただろう)。
時代は下り2000年代にはいってもなかなか中古価格がわたしが新品で買ったよりも高く、ジャンクも1万円よりは安いみたいな状態が続いていた。最近でもガタ安にはなっていない。
ワイドローライなど神話がかっていて、そうでなくても純正ワイコンのムターレンズなども高価である。
このワイコンは左のヤシカマット124Gを10年ほど前に格安で譲っていただいた時につけていただいたものである。
もちろん6x6でワイド撮影したければ、他のカメラの交換レンズのワイドレンズを付けた方が全く良いし、このワイコンははっきり言ってそこまでの性能を有していないが、わたしにとってはこの「ふるさと」でワイド撮影できるのは全く持ってうれしいことである。

年末とはいえまだ12月の27日だったが人はまばらであった。

店も閉まっている。バスもまばら。通る車も少ない。

さて10年ほど前にワイコンと一緒に譲っていただいたYASHICA Mat124Gはしばらく放置していた。
処置するのをさぼっていたたというか。
フォーカシングノブが空回りしだしてねじなどを締めねばと思ったのだが、最終的にフィルムインジゲータの板が接着されていて、フォーカシングノブを止めるねじまで至らないのである。
そのまま部品を実家の棚に置いていたのだがいつの間にかなくなっていた。
母が捨てたのだ。
そうにかジャンクを探してその部品だけでも確保しなければと思ったのだが、このカメラのジャンクはなかなか高い。そんな!じゃんくじゃねぇか!と思うのだが確保できるような値段ではない。
フォーカシングノブの側面の板がないままのヤシカマット124Gのまま横須賀に引っ越してきたのである。
結局ヤシカマットの初代機で2眼レフが、しかも満足できるものがYASHICA Matと124Gしかないということを強く思い、新宿の老舗、大変良心的な「アルプス堂」でB級品コーナーのガラスケースにYASHICA Mat124Gが有ったので見せてもらうと露出計は良さそうでシャッターもよさそう、一応写せるものが諭吉1枚でちょっとおつりが出る価格であった。もう私はここいらで故郷にどうしても戻りたかった。新幹線の切符を買うような思いで購入したのである。
さてノブの側面の板(インジゲータの窓付き)とそれを止めるリングを外す。これで部品は取れたと思ったのだがフィルムの首里が書いているアルミのいたは接着されていることを思い出して、、、部品移植ができないことに気が着き大いに嘆いたのだが、そもそもフィルムインジゲータなどは要らないし蓋でもしてしまえば。。。不眠気味の私が飲んでいる眠剤で酔っ払っている時にはたと思いついた。とあるものがフォーカシングノブの蓋(?)にならぬかとあてがってみるとぴったりで、早速それを切り取り貼り付けてしまった。
シラフじゃこんな大胆なことはしない。
またそれの貼り革がないので困ったが、貼り側の面積の大きそうなバケペンを思い出し、3台ある中の一番バッチーのを(ちゃんと写る!!)裏蓋の貼り側をエイ!!っとはがすとすんなりはがれ、丸く切って貼り、めでたくフィルムインジゲータなしのスタンダードなのが出来上がった。

バケペンにはかわいそうだったが、シラフになってもこの選択は正しかったと思う。
あとはバケペンのお手当だけだ。。。
赤く丸く切ったシールでも貼ろうかと思ったが、黒地に赤だと日の丸にもならない。

逆光気味だとふわっと写るが、これでもコントラストを上げたりと救済している。
もっとも最近ラボでは信じられないほど硬調に焼いてくることが多いので、ちょうど良くなるかもしれない。
横須賀線に乗り東京まで伯母や母に年始のあいさつに行く(元日)。

当地横須賀でカミさん方の親族の新年会。軍港前の19階。
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- 2013/01/20(日) 11:20:00|
- 放)YAHINON80㎜/3.5(YASHICA Mat 124G)
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1月13日、蒲田のカメラ屋さんで研究用として1英世で購入。
このお店は中古屋さんというわけではなく町の写真屋さんで、お客さんのものも下取りするというお店だ。
この手のカメラのジャンクで1000円というのはちょっと公表するのに恥ずかしいと思ったのだが、珍しいとのお声あって、急遽アップとした。
この後はペトリ専門家にご研究いただく予定である。
買った動機は・・・
1.Petriであるということ。
2.デザインがかっこいいということ。
3.フルメカニカルで電池が要らないこと。
PetriのFTEは実にかっこよくて、大変写りが良いカメラとして記憶にある。
1985年冬に電気系統が不動のFTE黒を買った。
斜めのシャッターは大好きである。MCの標準レンズはしゃきっとした映像を楽しめた。
しかしフィルターを外そうとしたら、フィルターとレンズの前枠は離れず、レンズの前枠からバキっと音を立てて外れてしまった。
Petriは好きなんです。
レンズは25-42㎜/5.6と、ポケットフジカ350Zoomとスペック的には同じである。
ただポケットフジカ350Zoomを持っていないので詳しいことはわからない。
ズームレバーやなんとなくレンズの感じ、お天気3点切り替えなどとても似ているように思うのだがこれもわからない。
フラッシュもボディー横につける。ホットシュー仕様。
相違点もあるようだ。
1・・・1/250もついている。フィルム室の右端にレバーがあり、フィルム感度自動検知のレバーである。
80年代に110カメラをあさったがここら辺のことはもう忘れてしまっていたようだ。
そのレバーが押されると、1/125になり(上面のシャッター速度表示が切り替わる)、お天気マークも1個ずれて快晴から薄曇りまでに切り替わる。
シャッター1段、絞りが1段ずれるので、ASA100と400にちょうど対応していると思われる。
2・・・フラッシュ時も撮影距離に応じて絞りを変化させるようになっている。
お天気マークの下にフラッシュ撮影時の距離が指示してある。
3・・・レンズの取り付け位置やその他形が違う。
その他、アルバダ式ブライトフレームがありファインダーもズームレバーに連動して変倍する。

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- 2013/01/16(水) 01:32:43|
- 放)Petri PF-ZOOM
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昨年は自然治癒したカメラ、シャッター羽の粘りをベンジンで拭いただけで稼働状況になったカメラがア数点あり、本当にうれし年だった。
このMemowellもその一つで、巻き戻しのためのボディー下のボタンが復元せず撮影できなかった。
なんかの拍子に治っていたのである。
1980年代中盤にカメラ年鑑に登場した「Selby Twinboy」という¥15.000のカメラに目は釘付けになった。
2焦点カメラなのだけれどワイドは34㎜、テレは43㎜、何とも詐欺な話であるが私はこのセルビーツインボーイを何とかしてほしかったのであるが、馬鹿な私でも1万5千円とは標準価格米の米一粒を1万円で買うに等しいほどの出来のもので、レンズが二つ付いているダイヤルを回転させて焦点を変える。
セルビなどはなかなかカメラ店などでは購入が難しかったから、わざわざ取り寄せてもらうか、あきらめるかしかなかった。
しばらくたってHANIMEXブランドの同型機がヨドバシカメラで吊り下げでフジカラーの100が1個とケースストラップ付のものが出ていた。しかしこの状態でも4千円は払っている。
そのごこのカメラは、付属していたフィルムは撮ったものの、うつりは全く期待できないので現像代ももったいなく、そのうちにカメラも捨ててしまった。
このカメラが望遠比最低のカメラだと思ったら、さらに上があったのだ。
このMemowellというカメラの産地は書いていないからわからない。中国製であると思う。
なんと、ワイドは38㎜、テレは43㎜で、Selby Twinboyを超えたのだ!!
これを拾ったのが横浜のライカなどを多く扱う高級中古カメラ店のジャンクコーナーだったというのがまた面白い。
こんなカメラであるが、このファインダーの接眼部を見てください。
チャンとアルバダ式のブライトフレームが2つあるではありませんか。

拾ってから数年、自然治癒を昨年確認し、さらに昨日撮影してインストアラボで20分現像をしてもらった。
フィルムの上りを見ると

こりゃこまった。モルトなどや漏光対策を徹底的にしなければ。。。と思いながらバスで自宅に戻った。
この日はちょっとだけこのフィルムに期待したのだ。
カミさんが風邪をひいて寝込んでいる。愚息は最近バスに乗れていないことを不満に思っている。
私はこの日は休みであったので、愚息と手を携えバスに乗り、駅で降り、どっちのホームに行くか2歳の愚息に聞いてみる。上り方面のホームに行く意思を示した。
さて、各駅停車の一番前の席に座ること位ができた。トンネルに入ったり出たりがよく見える。
本人は実にご機嫌で1個くらいの駅では降りようとしなかった。
まあ、旧国境を越え相模国から武蔵国(現在の横須賀市と横浜市の境目)にかわる金沢文庫駅で降りる。
ここでも帰りのホームに行くか改札を出るか聞いてみると、直進したので改札を出た。
ここからは海沿いを通るモノレールに乗れる。
新しい電車に乗れるということが魅力的に思ったらしい。
けなげにも私の手を放そうとはせず、しかし走ったり、多少意に沿わぬ方向でも言うことを聞いてくれた。
不安半分、しかし発見の喜び半分という表情であった。
モノレールですぐに海の公園というのがある。海岸を埋め立てて宅地などにしてしまったがその先に人口の浜を作ったところだ。
平日の夕方ちょい前は閑散としていた。
このように二人で出るときは手を離せないために小型のLUMIX GH1に単焦点の20㎜を付けて、アングルファインダーを駆使して手をつないだままの状態で撮影するのがやっとで、チャンとカメラは持っていけないと思ったのだが、広い場所でさらにすいていたので、近くで遊ばせながらとることができたからYASHICA matを持っていけばよかった。
二人で当てもなく来てふと来た海浜。。。そこではじめてキャッキャといって喜んだ。
家を出るときはごく普通の日常、家に帰ってからもごく普通の日常。
ふと予想外の展開でふと非日常を味わったのだ。
男同士の秘密。。。などと「大げさ」なものではないが、つないだ手でどうする?こっちに行く?と会話していたように思う。
そのちょっとした思い出であるから、画質は悪くてもなんか写ってくれていればなぁと思っていたのだが。。。
ああ、絶望的。。。
この時ほどやはり保険のデジを持っていけばよかったと思った。
本当はそこそこまともに写るケータイでもよかったのだが、わたしのは驚異的に写真はよく写らない機種だ。

一番まともなのがこれ。右端に変なのが写っているのはこのカメラのコマ間隔が悪いのではなく、写るんですを途中まで撮影して詰め替えたためで、重なって映っているのは写るんですの画像が重なった。38㎜使用。
なんだかピントは変で、近距離に来ていて。。。
あとは光線漏れ。。

44mm使用
あとはどっちで撮ったかわからない。まんべんなくとったと思う。



相当満足したらしい。夜はすぐに寝た。
しかしこの結果を見たら、光線漏れをわざわざ治すこともないように思えてしまう。。。
テーマ:お散歩お出かけ写真 - ジャンル:写真
- 2013/01/09(水) 00:10:53|
- 捨)memowell(魅惑の2焦点・38㎜-3㎜)
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年末年始は珍しく、YASHICA mat 124Gにワイコン付けっぱなしのもので通しましたが(デジは使っています)、まだフィルムは上がっていないので、投稿する写真はある意味メインなLUMIX GH1,20㎜/1.7での撮影です。
う●こではありません。

秋田蕗を植えていましたが、芽キャベツよりちょっと大きいフキノトウの素ができておりましたが、少し開きかけていたので大晦日の日に取っておいたのですがしばらく忘れ、少々しなびましたが。。。
おいしかったですわ、フキノトウ味噌。
普通に生えているフキより食べごたえはあります。
しかしフキの茎を煮たやつは秋田フキなど太いものは、
少々匂いが嫌いで、そうなると自然に生えている細いフキを煮たものが好きです。
テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真
- 2013/01/06(日) 12:03:43|
- 放)LUMIX GH1 20mm/f1.7(Panasonic)
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