DACORA DIGNA,Achromat 80mm/8,ILFORD DELTA 100(200に増感)。120フィルム使用の6x6判12枚撮り。
一番安いタイプのBOXカメラだと、固定焦点のほかに無限遠を、露出は晴れと曇りくらいの調節が出来るとぐっと実用になるし、そんなカメラで楽しみたいし、子供用のおもちゃでないまともに作ったカメラだと、単玉(アクロマートレンズ)と、距離は遠・中・近、露出は晴れ、曇り、日陰?の3種類くらいのカメラでもとてもよく写る。
以前1902年頃のKodakの木製の横長の弁当箱のような中から赤蛇腹と木のレンズボードが出てくる6x9の簡易型のカメラを使っていたが、これは実に良く写り、記念写真などにはもってこい、またレンズが単純なのでラチチュードが広く随分無理が利くレンズだった。これも距離は遠・中・近、露出は絞りで4段階くらい換えられる程度だと思った。No.2フォールディングブローニーと書いてあった(同じ名前でも実に多くの機種が存在する)。
こういうシンプルで良く写るカメラはきわめて欲する所であるが、固定焦点だと絞れる場合は良いのだが、おおよそ絞りなど選べず、というかAEでもなくシャッター単速、絞りも変化無しなどのものが多い。
35mm判でも物足りないのだから中判になったら尚更だ。
であるから、一番簡単な選択肢は、目測式のスプリングカメラの普及型を選べば、シンプルなカメラを警戒に使う楽しさはあるだろう。
このてのカメラは、距離目盛りにも2個くらい赤い点があり、遠、近などそこにセットしておけと言う意味。
絞りにも赤い点があり、絞りはそこに固定して、天気によってシャッタースピードを変えなさい。。。という按配のようなのだ。
メーカーが考えてくれた方法に従えば、私の念願のある種ゾーンフォーカスで、晴れ、曇り、日陰くらいの選択肢のあるカメラになる。。。のだが。。。
やはり距離は連続して変化したりするし、絞りもレンズ開放からf22くらいまで自由に選べるからどうしても被写体との距離、その場の明るさに応じてちゃんと設定しようとして、その塩梅がわるく、かえって写りが悪い写真になっていたり、距離や露出のちょいとした迷いがシャッターチャンスを失うことになる。
だから選択肢が無いのではなく、きわめて限定的なカメラがやはり欲しい。
これはDACORAという旧西ドイツの会社のDiganaというカメラらしい。
東京に出た折に新宿に寄り、某中古カメラ屋さんのじゃんくBOXに¥1.000というプライスをつけられ、2個転がっていた。ドイツの最普及型のカメラの典型みたいな感じで、沈胴もできる。
最初はあまり気に留めなかったが、このカメラの中で私がとても好ましく思ったことがいくつか有った。
一つはレンズ銘。Achromat 1:8/80mmと書いてある。例えばダコラーとかディグナーとかダコラ レンズなどと書かずにアクロマートというレンズの素性を書いてあることだ。1群2枚の貼合わせの色消しレンズ。
さらにシャッターは実質1/50秒の単速ながら、絞りが8と11が選べる。
さらにレンズは回転しながら前後に動きピント合わせをするが、レンズの左下に1.5-3,真上に3-8,右下に8-∞と書いてあり、連続的にピント合わせをできるはずだが、この3つのゾーンしか実質的に選択出来ないようになっている。塩梅しようにも途中に目盛りが無いし、それぞれのゾーンが正確にどれだけの距離に設定してあるかわからず、中間の距離の設定は難しい。
さて、このカメラ、困ったことに接眼レンズが縦にピキ~~~っと割れていて、目をくっつける所に割れがあるのは誠に心配なことで、接眼レンズは薄い華奢な物であったから尚更である。
凸レンズのようなので、+のカメラの視度補正れんずなどをいくつか買ってきたが、それをあわせてもまだ足りない。もっとも狙いだけだから、接眼レンズが無くって像がほとんど見えなくてもなんとなく分かるから撮影に不都合は無いが、やはりちゃんと見たい。
マミヤRB67のピントフードの拡大レンズを当てがってみると、とてもよく見える。
さらに同じ物の私の視度に合わせた-3(-3であってもこの場合凹レンズではない)のものを入れると実にキレイにはっきり見える。
さて、いいものは無いかと思っていると、先日手を離れていったHEXAR RF用のマイナス3の視度補正レンズが有った。
このカメラは、取り外し可能の視度補正レンズが光学系の一部を成しており、視度補正レンズがないと全くファインダーとして成立しないのだ。出荷時には-1が付いている。マイナスが付いていても接眼レンズをかねているから凸レンズだ。
これは迷ったのだが、枠を外しDACCORA Dignaの軍艦部を外し、割れた接眼レンズとこのHEXAR RF用の視度補正レンズに変えた。
ものすご~~~くきれいに見える!!
HEXAR RFの視度補正レンズをDACORAに与えてしまって、逆にスッキリした。
DACORAのオリジナルの接眼レンズより、遥にガラスの質が良いのではないだろうか。
実にきれいに見える。
さてその結果は。。。
迷いが起こらない分軽快に撮れたので、動きのある愚息の表恭賀撮れたように思う。
「私の」DACORA
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テーマ:こども写真 - ジャンル:写真
- 2012/07/08(日) 02:10:10|
- 放)Achromat 80mm/8(DACORA DIGNA)
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