
海鴎203-1(SEAGULL 203-1),S-111-2 75mm/3.5,TX,6x4.5で撮影。
随分長いことこの看板は出ている。内容のショッキングさとともにずっとそこにあり続けることがショッキングである。
周辺が流れてトイカメラのように見えるが、単純にアウトフォーカスのクセがそう見えるのだろうと思う。
したが前ボケ、上が後ボケといった感じに。
このカメラは以前何度か撮影しており、周辺がトイカメラのように流れるレンズではない。
レンズの組み違いか?と思ったが。。。

↑こちらは普通。同じフィルム、同じ日(もちろんカメラも同じ)であるから、やはり最短距離に近い時のアウトフォーカスで、特徴が目立つ被写体であったのであろうと思う。
シャープネスや切れがあるレンズではないが(ここらへんが2眼レフの海鴎レンズであるSA-75などとは違う所だ)、逆に,上の看板の写真の真ん中の行の「何かを見・・・」位のところがこんなにスパッとでるとは思わなかった。
目測式の紅梅HM-1のレンズはなかなか評判が良くたまにカメラ好きな方のブログやHPに出てくる。
紅梅のレンズより当レンズは絞ってもゆる~い感じ、穏やかな感じ、パリッとしない感じであるように思う。
海鴎203は203と203-1があり、203は巻き上げレバーも金属でれ、巻き上げレバーを止めるネジも梨地になっているが、203-1の巻き上げレバーは黒いテカテカのレバーで止め具もテラテラぴかぴかな銀色である。
軍艦部のメッキなども203-1の方がテカテカしていて、203の方が落ち着きのあるやや仕上げの良い感じがする。
203は巻き上げレバーとは反対側に、露出早見表になっているダイヤルが付いていて、全体としてクラカメな感じだが、203-1はその部分がホットシューになっていて、黒いプラ製テカテカレバーとあいまって、スプリングカメラなのになんかハンパに新しい印象を与える。まァそのミスマッチが魅力でもあり、飲み会などの記念写真カメラとしてはホットシューに小型ストロボを差して撮影し「なにそのカメラぁ~ かわいぃ~~!!」なんて話題作りになる。。。と思って以前買ったが、飲み会には1度も出動していない。
今回使った203-1は、レバーや止め具は203の金属、梨地仕上げの物で、軍艦部のメッキ仕上げも並みの203-1よりやや落ち着いて見える。端境期のものか、後に付け替えられた物かは分からないが203-1に203の軍幹部や部品を2個1、もしくは203ベースに203-1の部品を2個1したのかとも思ったが、先日数台あるそれぞれのジャンクをバラシテ、軍幹部をボディーに固定する位置も違えばボディーと軍幹部の入れ替えは出来ない構造だった(もちろん巻き上げレバーは互換性があるからレバーだけ取り替えた可能性はもちろんある)。
203-1はカンタンに軍艦部のカバーは外れる。
203-1は。。。FED-4のように露出計のダイヤルは軍幹部のトップカバーについていて、軍幹部を外すのには関係ない構造。。。であってほしかった!!!!
露出早見表ダイヤルの下にさらに軍幹部を本体に止めてあるネジがあるから、ダイヤルは必ずとらなければいけない。止めネジはカニ目で外れるが止めネジをねじ込む棒(ダイヤルの心棒)は割りピン状になっていて外側に反り、ダイヤルは力技で無ければ外れない。ちょうど止め具がねじ込まれていた部分は二つに割れていて外側に沿っている。そんな所にネジを切ったのだ。止めネジがねじ込まれていた所をペンチでぎゅっと締めて反りをなくしてからでないとダイヤルは取れず、軍艦部を止める最後の1本のネジは外せない。
今度組み立てる時に、ダイヤルなどをはめて、とめネジはそのままではねじ込めず、また割りピンの如く外側にそらせないとダイヤルは止まらないが、反らし加減を全く元通りにするには素人がラジオペンチでやるのは難しく、トライしてみたが、止めネジはうまく最後までねじ込めない状態になってしまっていた。
中国のカメラは分解したら二度と組み立てられない。。。なんて悪口を言われたのは当機であろうか。
やはり203-1の方がホットシューで使い出があるだけでなく、分解しにくい軍艦部のダイヤルの問題が無いのでメインテナンスもし易かっただろう。
当機は203シリーズには珍しく動態保存で、スローシャッターも、セルフタイマーも、問題なく動いているのは大変驚異的だ。
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テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2012/07/03(火) 04:23:30|
- S-111-2 75mm/3.5(海鴎203-1)
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