
愚息が生まれるのを機にG1から動画の撮れるGH1に更新した。
1昨年末いよいよボロボロになって、アイピースゴムはとっくの昔に撮れていたけど、アイピースの枠まで落下。
G9発表に合わせ棚ずれ品になったG8ボディーのみ購入。
動画を考えていたので標準域と望遠域のパワーズームの安い方を中古で購入。
見てくれの貧弱さとは裏腹に良い仕事をしてくれていると、感謝している。
パナソニックのG20mm/1.7をGH1次代の発売直後に買ったのだった。
これは35㎜フルサイズ換算40㎜と大口径で暗いとこに強く、まだ高感度に弱かったGH1当時には必須なレンズであった。
今でこそGH5など映像を撮る人にとって必須かつかつ高嶺の花のような感じであるが、GH1の時は貧相なもんであった。
大口径でもISO800がどう考えても限度であった。1600は我慢の限界を超えていたし、プリントするとスジが出た。
この20㎜のレンズにメタルフードを付け、プロテクター代わりとしてガンガン使い倒し、そのままカメラごとカバンに突っ込んだものである。それだけコンパクトにまとまったのだ。
がである、パナソニック自身もパンケーキレンズ(薄型に設計したレンズ)を自任しており、その分使い勝手は良かったが描写性能(逆光に弱かった)とレンズ駆動のモーター音がうるさく、フォーカスが遅く、シャッターチャンスや、ピンボケ写真を作り出す結果ともなった。
レンズを狭い空間に押し込めても描写性に良いことはない。これはフィルム時代のレンズシャッター機にも言えることで、ZeissのTessarならコンパ―シャッターの付いたものより、シャッターを内蔵していないばれるレンズの方が性能は良い。
FUJICA GS645に踏み切れないのも、そこにある。蛇腹の弱いプラカメというだけではない。
動画映像などは家庭用ビデオというだけではなく、仕事上必要なのだ。
私など大きい舞台ではないが演奏などの反省材料に使う。
舞台上は照明があるので暗いレンズでも十分である。
しかし家庭内はともかく旅行などになると夜の町などを歩いているとき、宿の中でのショットなど、
レンズの明るさを求められることが多い。
またμ4/3とはいえ、使える感度は上がってきている。
撮影倍率が大きい場合は(望遠など)ISO3200などでもあまり気にならない。
しかし広角系だと、粗は目立つ。
指導している団体の北海道の団体との交流演奏に家族も同行することとなり、
演奏の反省や記録のためでなく、家族旅行としての側面も出てきた。
これは、何とかせねばならぬと思いつつ試しては見た。
試すのなら中古。ヤフオクで状態がよく休めに出品されているものを探し、
いっそ、数週間のレンタル台と思って買った値段より安くだす。
リスクは少ない。
まず使ったのがパナライカのSUMMILUX 15mm/1.7である。
取り回しのよさそうなレンズだが、無理にパンケーキ化していない。
極めて対逆光性に優れたレンズであった。
(名誉のために言っておくが、写真手前のこの安いパワーズームも色と対逆光性は非常に優れている)
でも、広いのだ。
作品を作るのにはいいかもしれない。しかし家庭用に1本つけっぱなしにするには広いのだ。
こちらは、ズームレンズより単焦点レンズで育った世代なので、少しのことは足で稼ぐ。
それが災いするのだ。
ギリギリいっぱい入れると、端にいる人間の顔が四隅に引っ張られる。これは糸巻き収差によるものでもなく広角レンズにおいては致し方のないことである。
端の方はトリミング前提であえて余裕をもってとるなどということは至難の業だ。
35㎜換算、35-40㎜あたりが一番欲しい。45㎜でもよい。
50㎜はゴメンこうむりたい。
55-60は大歓迎だ。
シグマのDP-1メリルなどのために作られた19㎜などは焦点距離としては理想的だ。
35㎜換算38㎜相当。国民的カメラだったピッカリコニカやフラッシュフジカ、ミノルタハイマチックシリーズのフラッシュ内臓期は大方この焦点距離である。
これがなぁ、ひと絞半明るい1.8くらいだったらなぁ。
少しでも感度を挙げずにシャッター速度を稼ぎたいのだ。
オリンパスの17㎜/1.7が該当しないわけでもなかった。
いや、こっちを選ぶべきだったのかもしれない。
オリンパスやパナには義理立て市内から中古でよい。
しかしシグマの16㎜/1.4DCDNは評判が良いのだ。
もちろん、マイクロフォーサーズよりAPS-CのSONY Eマウント用で24㎜相当で使わないともったいないレンズなのだが、
マイクロフォーサーズだと32㎜相当という、意外と絶妙な焦点距離となるのだ。
コンパクトカメラで一時期この焦点距離が採用される時期が多かったことがある。
私も京セラP-mini 3、Leica mini 3(フィルム時代のプラカメですよ。それこそパナならぬ松下電器の傘下のウエスト電機製である)のズマール32㎜も意外と使い勝手の良さを味わった。
もういい。オリンパスに寄り道するのはやめて、シグマに行ってまえ。魔法のカルタも限度額からこのレンズ代くらい引いた分は支払い終わった。
もちろん最初から分かっていたことだが。。。でかい。そして贅沢な構成

(13郡16まいですとぉ!!!???)
これだけガラスが詰まっている。
予想以上に重かった(改めて構成図を見れば予想できたと思うが)。
でも画角はこれ位であれば使い慣れている。35㎜相当で32㎜というのは意外とハマりのいい焦点距離だ。
欲を言えば40㎜相当なのだけれど。
私にとって家族旅行の最大限広いレンズは32㎜相当だ。
う~む、こうなると電池の持ち時間という意味だけでなく、バランスの面でもバッテリーグリップをいつもつけておくこととなりμ4/3の携帯性のよいさを犠牲にすることとなるが、良しとしよう。
ピントの愛も早いし、静粛であるし、性能もよいし、よく撮るシチュエーションとも相性が良い。
旅行ともなると、普段40㎜相当でよくてももう少し全体像が欲しいところも出てくる。
μ4/3の焦点距離で1㎜、35㎜換算だと2㎜、ここら辺のワイドの昇天域での2㎜の振舞の差は大きい。
少しモノを言い始めた魔法のカルタ(悪魔のカルタ)がまた言葉をあまり発さなくなった。
拝啓山木社長殿。貴社に喜捨いたしました、ぬあんっつって。
寒いギャグで笑えない(経済的にも)。。。
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- 2019/02/05(火) 20:49:02|
- 家庭、旅行、小市民的カメラとレンズの問題。
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