
毎週のように勉強会で鎌倉に通い、毎週、横須賀線で千葉の先まで行くときに通り過ぎる鶴岡八幡宮の参道だが、
横須賀に来て10年以上も経つというのに、鎌倉散策はしていない。もっとも鎌倉の写真って、餓鬼が江ノ電に乗りたがって電車の前で撮ったものとか、由比ガ浜でアサヒフレックスで撮ったもの以来だし、このブログを始める前に妻と散策で、
Nikon F2+55mm/1.2,安原一式+Canon 50mm/1.8であった。
そうか、鎌倉寺社仏閣デジタル初体験かぁ。
最近、自らに心地よい写りってなぁに、使ってって楽しいカメラってなぁに、と迷っていて
今書きかけの記事も気力のある時に書こうと思ってとん挫している。
SIGMA sd quattro HはRAW,もしくはJPEGだったら最小最低品質の撮ってだしがなかなか良いし、モノクロも素晴らしい。
ものすごく滑らかである。実在感があるので、AF遅くたって、フィルム時代のバケペンだってMFだったんだから、文句を言う筋合いはないのであるが、さて、去年まで使っていたLUMIX GH1のようにローパスフィルターを強くかけられすぎてもいけないが、ベイヤー素子で多少かかっていた方が良いのかなぁと思ったりしている。
PanasonicではG8,GX7mk2からベイヤー素子でローパスフィルターレスにしている。
おお、一気に霧が晴れたようだと思ったものだが、SIGMAのように1ドットで色を出しているわけではないので映像エンジンは大変なことにはなっていはしないか、と思う。
センサーの大きさが違うが、シグマ(FOVEONセンサー)だと、良く写っているなと思って原寸に近づけると、
どんどん見えてくる(RAW)。
事、画質に限っては比較的近距離でもマクロレンズを欲さないほどだ。
G8の場合、こんなに良く写っているのか!と思ってだんだん原寸に近づけていくと、あるとこまではいいが急に崩れる(JPEG撮って出し)。
カメラめぐりというのは幸せの青い鳥を求めて駆け抜けるがごとくである。
SIGMA sd quattro H,35mm/1.4DG Artに於いては、完全に中大判のフィルムカメラへの未練を絶ったといえる。
これは重くて当然、MFでピントを追い込んでも当然である。
さて、ちょいとしたところで撮る写真機である。自分にとって心地よいものは何なのだろうか。
フィルムで逝きたいのはやまやまだがフィルムの価格の高騰、それ以前に、日常で使うカラープリント環境自体が、写真やさやメーカーにプリントを依頼しても。フィルムからデジタルデータにスキャンしてプリントするというプロセスになって以来、カラーフィルムにおけるプリントの良さは完全に失われた。コクも微妙な色合いも出なくなった。
オツなアジなカメラは別として、旅行やその他は小さめのデジタルカメラに任せるしかない。
動画兼写真のため、いうなれば、家庭に必要で変態的趣味性の薄い賢いカメラで型落ちになって安くなったG8を買ったが、
意外と身近に幸せの青い鳥はいたのである。
動画用に買った。X VARIO14-42mm /3.5-5.6PZ(パワーズーム)
http://yotarouyokosuka.blog92.fc2.com/blog-category-148.htmlと、X VARIO 45-175mm/4-5.6PZ
http://yotarouyokosuka.blog92.fc2.com/blog-category-149.htmlである。
両方とも、コーティングが良いのかG1やGH1の時に使っていたG 20mm/1.7とは逆光特性など雲泥の差である。
20㎜は35㎜フルサイズ換算だと40㎜になり、喉から手が出るほど欲しいレンズだが、残念ながらパンケーキレンズにした故、描写性、逆光特性が悪く、手振れ補正もないし、フォーカスも遅く迷い、家庭カメラとして動画の際のモーター音、AF追従能力悪さでもって、もう買いたくないレンズの一つだ。
X VARIO 14-42mmPZは昔のフジカラープリントみたいな明るくコクのある色が出て好ましい。フォーカスも早い。
普及型というか、コンパクトさや女性向けを狙った安いμ3/4機のキットレンズになっているくらいだから安いし(キットで買った人がボディーだけ取っておいてレンズを売り払う白箱物や中古)、愛嬌のある色、ある意味で超解像的ではない感じの太い描き方が、幸いしてファミリーユースには最適なレンズであろう。
しかし、暗いところではフラッシュでというのは味気ない。
GH1の時は苦労して買った14-140㎜はほぼ使わず、20㎜onlyでカバンの中に無造作に突っ込んだものである(メタルフードがプロテクターであった)。
G8に、明るいレンズを一本と思って買ったSIGMAのDC DN30㎜/1.4、これは35㎜フルサイズ換算で60㎜の焦点距離相当で大変幸福感を味あわせてくれるレンズだが、ちょいwide系のものが欲しい。35㎜フルサイズで32-40㎜と言ったところだ。
28mmだけだと使いにくい。SIGMA DC DN16mm/.1.4が欲しい欲しいと思い焦がれていたが、旅行に持っていくにはどうだろう。
30㎜より更に長く太くなってしまったのだ。
DG SUMMILUXはLEICAのブランドだが、ライカ値段でなく、パナやシグマと肩を並べる普及価格帯の値段だ。
パンケーキは画質的に困るし、大きいとしまうのが大変だし、ちいさいPZレンズを2本入れられるスペースくらいとってしまう。
消去法的にDG SUMMILUXになった。ポチる日にくじを引いたら10パー便のポイントが付くというので、中古で買ったのである。
しかし、LEICAレンズ的に幸せになれるわけでもなく、あの貧弱な14-42PZのような愛嬌のある色を出すでもなく、
だてに改造感があるからJPEG撮って出しだとちっとも幸せになれなかった。
急に崩れるのである。
適度なローパスフィルターを入れたカメラは、適度にだんだん映らなくなっていく
FOVEONは別だが、ベイヤー式のローパスフィルターレスカメラの場合、あるところまで鮮明で画像を原寸に近づけていくと急に崩れる。14-42PZで意外な幸福を得ていたのは、レンズ自体がローパスフィルターをかけたような適度の写らなさ、色を乗っけて誤魔化しちゃうところがあって、うまくいっていたのであろうと思う。
さて、ひさびさに鎌倉的な鎌倉に行ったといっても鶴岡八幡宮の参道の階段の下のところまでである。
私はワンパターンでこの構図で撮ると鎌倉に来たことになる。
RAWをG8用のSILKYPIX(RAW現像ソフト)で現像したところ、急に崩れることはなくなった。
でもFOVEONではないベイヤー素子にとってはローパスフィルター、もしくは解像度より色で表現して誤魔化すレンズのほうが良いかもしれない。今回、急に崩れることはなくなったとはいえ、「だんだん解像度を失い最後には色のお団子のようにぼてっとなって終わる」という平和的、正常的な感じではなかった。

ベイヤー素子カメラにはローパスフィルターの匙加減が、いいカメラかどうか決めると思う次第である。
G1の時は比較的幸せだったGH1にしたら不幸せになった。G8になったら、いろいろな側面が出てきて混乱した。
なので2004年のキスデジ初代や、2005年のNikon D50などを試した今日この頃であった(言い訳)。
- 2018/12/07(金) 20:26:26|
- DG SUMMILUX 15mm/1.7, Panasonic LUMIX G8
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