
↑35㎜
非常に風が強かった。
海岸に出る途中、彼は足がすくんで向かってくる風に目を細めていたが、海が見えたらうれしくなったようだ。
デジ時代の、モニター上での極端な伸ばしとは全く比較にならないが、実用写真としては十分である。
モノクロの方が雰囲気は出る球かもしれない。
もっともカラーに於いてでも、早々悪いわけではなくて、上等でないというだけだ。
色はちゃんと出ます。凄くないだけ。

↑80㎜だったかなぁと思うんだけれど。
風が強かったのです。愚息は普段もうちょっと普通の顔をしております。
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- 2013/10/02(水) 20:40:56|
- 放)VIVITAR TW35(フォーカルプレーンシャッタープラカメ)
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レンズ・・・ワイド35㎜/5.6 3群3枚 パンフォーカス 1.5m~inf.
テレ 80㎜/83 3群3枚 オートフォーカス 1.5m~inf.
絞り・・・ワイド35㎜はf5.6と11
テレ80㎜はf8と16
シャッター 縦走りフォーカルプレーン プログラム式
ワイド時 1/30~1/2000秒
テレ時 1/60~1/2000秒
ISO感度設定 100,200,400,1000,1600
これは単にプラカメの2焦点カメラだが、金属膜のフォーカルプレーンシャッターが付いている!!
おお、これフォーカルプレーンシャッターだ!!といってもにわかに信じる人はいなかった。
このカメラとの出会いは2005年ころであった。そこはライカなどのクラシックカメラ中古専門店の老舗アカサカカメラのジャンクコーナーであった。
おおよそのカメラの形は覚えているのだが、このカメラの形には見覚えが無かった。
レンズが二個ついている雰囲気であった。2焦点カメラには変な種類が多い。
オリンパスピカソTwinなどは出た時にびっくりしたし、ワイドと、ほとんど存在感を持たない望遠レンズと2本搭載したセルビTwinboyなどもあった。
ターレットなのかミラーなのか。。。
AFセンサーを思わせるものもある。そこそこ大型である。
台湾や中国製のヤバいカメラであろうか…と思ったが、
おやおやおや。。。Made in Japanである。
やはり裏蓋を開けた時に縦走りフォーカルプレーンシャッターを見つけた時は衝撃であった!!
早速アカサカカメラでフジクロームのプロビアを買って詰める。
お店の人はこのカメラにプロビアを詰める私に怪訝そうにしていらした。
後に現像が上がり、露出がそれなりに合っていたのだがその時は「たまたま合っていた」くらいにしか思わなかったが,今年になって取説を取り寄せてみると、なるほど合うわけである。
絞りこそ2種類だが、シャッターは1眼用の電子制御のものをそのまま流用したのであろう、1/30~1/2000である。これで露出が合わないわけがない。
レバーによりテレとワイドを切り替える。モーターで買えるわけではないので非常に切り替えが早い。
ファインダーはアルバダファインダーで、テレとワイドの切り替えをすると変倍する。
テレ時ではオートフォーカスであるから、視野中心にフォーカスエリアのマークが出きて、フォーカスロックが可能である。
取説によると1986年発売のようである。
前年にMinolta AF-Tele,Konica MR.70(望遠王)などが発売され、本格的な2焦点コンパクトカメラが出てきたが、86年当時にはこのVIVITAR TW35の望遠側80㎜は一番焦点距離が長いはずである。
国内で併行して発売していたなら存在価値は十分にあったはずなのだが、このカメラは日本で発売されていないため日本においての認知度はきわめて低い。
しかしebayなどではちょくちょく出てくるし、海外のwebサイトでこのカメラによる作例もちょくちょくみられる。珍品というわけではないようだ。
前面 35㎜時 フラッシュONの状態。

前面 80㎜時 フラッシュOFFの状態。

切り替えレバーを真ん中にすると両方のレンズのカバーが閉まった状態になる。

今回はこのカメラのスペック知りたさと、2005年にジャンクコーナーで買った物の状態があまり良くなかったので、アメリカより輸入と相成った。本体は10ドル台だったと思います。
今回新たに作例を作ろうと思っていたのですがSpnner360°の実戦配備で、まだ撮りきれていない。
海外のサイトなどで雰囲気のある写真を撮っていらっしゃる方もおり、当方も頑張りたいところだ。
以下は2005年の旧作で、赤坂見附駅から始まる。
リバーサル(RDPIII)プロ用のグレーベースであるため、素人のスキャンだと、なかなか色がきれいに出ない。赤味がかり色がさえない。これはこのカメラのレンズの問題ではなくスキャンするときの当方の知識不足からくる問題である。
まず35㎜から。

同じ場所より80㎜

これは地下鉄の四谷だか赤坂見附だか忘れたが階段のところの窓であったと思う。
80㎜です。

この展覧会は見に行きたかったですね。35㎜側。ISO100で駅のホーム(曇りの日で日陰です)。
パンフォーカスなのによくぞここまで出てくれましたねぇ。
ちなみに縄文の方が好きです。

以下はネガです。
フジカラーの400あたり。。。
横浜の交差点であるが、こういう写真はなかなかためらいがある。
でも、非常にこのカメラは速写性に優れている。
切り替えが早い。80mm 。

横浜駅近く。

ここはハマではなくザギンではなかっただろうか。35㎜。

数寄屋橋周辺。
35㎜

数寄屋橋周辺。
80㎜

有楽町。

有楽町。

郷里の駅(国分寺)に行く途中の小道の樹。35㎜。

その樹の葉。80㎜。

同じくその樹の葉、80㎜。

繊細な描画ではないが実用十分であろうか。
分厚いテイストの3枚玉の味がする。
このカメラの記事を書いて、実にすっきりした。
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2013/09/16(月) 17:21:02|
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