
そうそう、写真ってEサイズとかECサイズ、サービス判なんて言って言ってましたね。
ところがこのネット時代、ずいぶんでっかく取り込めるようになっちゃって、
当時の設計者が想定外の条件で現在評価してしまっているわけです。
銀塩写真時代和終わった。。。
これはフィルム時代の終えんでなく、
私は「ガラス乾板時代」の終焉こそが銀塩写真のだと思っている。
いい玉作るとフィルムの平面性にやられちまう。
しかも複雑な1眼レフやレンジファインダー式、目測など、、、
トンネル式だの圧着式だの、コニオメガ(本家オメガもそうだけれど)シャッターを押すときフィルムの圧板で抑えるとか
コンタックスRTSIIIみたいにバキュームしてフィルムを引っ付けるなどの方法が考案されたごとく、
フィルム自体がレンズ設計をアバウトに写りよさそうに、そしてこのクラスでは全紙を目指し、このクラスでは四切、このクラスではせいぜいキャビネ、このクラスではサービスサイズ主体などといろいろ頭を悩ませて設計していたのではないでしょうか。
ガラス乾板時代のいい玉で撮られた写真の美しいこと!!
フィルムという条件ではストイックなレンズ設計ができなかったのではないでしょうか。
デジ1眼でも、古いレンズを使うよりデジ用に設計されたもののほうがよく写る。
古いレンズをデジカメにつけて遊ぶのが流行っているが、あれは感心しない。
うまくいく例もあるだろうが、フィルムでは素晴らしいレンズなのに、デジにつけたら全然違ってダメダメ。。。
ってことずいぶんありました。コシナレンダーのノクトン35/1.2とかキヨハラソフトとか。
そろそろみんな目が覚めだしているような気もしますが。
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RETINA S1で室内で限界値1/30、f2.8で撮ってみました。
フジカラー(C200という海外向けのが安くて、200だと快晴でもオーバーになりません)というメリハリのあるフィルムを使って、
少しだけコントラストを上げて、大きさはサービスサイズくらいにしてみました。
当然フラッシュを使うべきところですが。。。
こんなもんではなかったでしょうか、4~50年前の室内のスナップ写真とか。。。
もちろん1眼大口径レンズやヤシカエレクトロみたいなのだともっと写ったけど、
当家のハーフサイズカメラではこんなもんでした。
それに親父は室内でも窓辺の明るいところを選ぶか、フラッシュをちゃんとたいていました。
先日EOS-1デジの新しいやつで撮った1.5~2mくらいの間の高さの写真で虎が写っていたのを新宿の淀亀で見たんです)。
度肝を抜かれました。あいまいさが無いし、デジ臭さもない。
そう、撮像素子は平面性に関しては問題ないですしね。
設計者は心置きなくレンズ設計できるでしょう。
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- 2016/11/03(木) 00:23:33|
- Kodak RETINA S1(Germany)
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Schneider-Kreuznach Reomar45mm/2.8 FUJICOLOR200 使用f16.1/250秒
日本カメラの猛攻性を受け、メーカーのエンジニアが独自の個性を打ち出すコストがかけられなくなり、
陳腐化していったカメラは悲しい。
特に、ドイツコダック(ナーゲルというドイツの会社を買収した)のRETINAは
35㎜の蛇腹式のポケットにも入ってしまうような珠玉のカメラだった。時代の要請によって多少大きくなっていくが、
も魅力は増していったように思う。
時代の要請により、レンズ交換を求められるようになると、蛇腹式ではなくなったが珠玉の名レンズを取りそろえた。。。が、
その後、交換レンズもなくなり、一見してドイツの安カメラだな。。。といった感じになり、
最終モデルでは、親会社の米コダックの四角い感じで126フィルム(フィルムカセットに入っていて、
カメラの争点が楽であることをアピールした)仕様のカメラとそっくりになってしまった。
手に取ると安っぽい感じがする。
またかわいそうに米コダックの126カメラでよく使われたフラッシュキューブ(使い捨ての閃光電球を直方体の側面に4個配置し、
フィルムをまくとキューブが回転して次の閃光電球が現れる)まで付くようになっているのが一層涙をそそる。
もちろん普通のフラッシュ(ストロボ)もつくで~と、ほっとシューを装備し抵抗を示している。
これは低効果挫折化は微妙であるが、巻き戻しクランク(もしくはノブ)がない。
これは独自性を示したともいえるし、126カメラ(カセット式なので巻き戻す必要がない)のスタイルを強要されたか。。。
これより前の時代だと、ドイツコダックの126フィルムカメラでもドイツカメラの風格があったものだ。
ゴッセンの露出計、シュナイダー社のくすなーなどのレンズアメリカ的な格好を避けようともしている。
しかし35㎜フィルム使用なのに見事にアメリカカメラと見間違えるようである。
1966年~69年まで製造されたとのこと。私の生まれ年まで製造された。
一応私の生まれた年までレチナはあったんだなぁ。
しかし、固定焦点や単純な自動露出にはなっていない。
距離も、シャッタースピードも、絞りも全部自分で決めるのだ!!
しかし、レンズの鏡胴に簡略化した絵で「人の方柄頭まで写っている絵」
「人が二人、足から頭まで写っている絵」「大きな山並みの中に山小屋の絵がかいてい有る」絵がかいてい有る。
感度やシャッターを決めると、黒い雲、白い雲、白い雲の上に太陽(明るい曇り・薄日)、太陽(快晴)、雪山に快晴の太陽、の絵が描いてい有り、これは絞りダイヤルだ。
そして、三つの絵の描いてある距離ダイヤルの絵の左にはフィート表示でオレンジ色、
絵の右側には、白でメートル表示。雲や太陽のマークの左には絞り地がかいてある。
同時にS2というモデルが発売されているが、セレン露出計を内蔵し、絞りダイヤルや、シャッターダイヤルと連動し、
露出の適正値が言えるようになっているのだが、168マルクのS1と248マルクのS2とくらべると、
廉価なS1の存在が際立つ。
またお天気マーク、距離の絵が適切であるため、ネガの濃度もそろい、著しいピンボケもない。
この塩梅の良さがあって、フルマニュアル、電池がいらない(フラッシュキューブを焚くための電池ボックスはついている。
日本人の大衆は、きっちり写ることを要求する。
大衆期でも距離計連動気が多く、シャープなレンズを搭載していることが多く、
戦前戦後と会った、二眼レフブームは、ちゃんとしたピントを得られるからではなかっただろうか。
ドイツの大衆期には距離計連動気が少ない。
大衆カメラ、ふぁみr-カメラの本文をわきまえていたのだと思う。
家族の記録として家の前で。旅行に行った時の風景、風景をバックにして家族たちが並んでいる状態、
父ちゃん、母ちゃん子供たちのそれぞれの顔。
そう、太陽のもとできちんと写す日の丸構図のオンパレードの正統的な写真の撮り方を彼らはしていたのではなかろうか。
ドイツ大衆カメラはお日様とお友達。戸外が大好きである。
またパーティーなどの場合はフラッシュつけて人二人のところのマークなんだろうなぁ。
薄日とはいえ海改正マークすればよかった。この港絵を撮った写真だけネガが濃い。
新造艦の「いずも」と数年前に更新された南国観測船「しらせ」(5003)である
- 2016/10/28(金) 22:59:17|
- Kodak RETINA S1(Germany)
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速写性には優れている。
レンズややすぐれず。しかし昔はL判程度。。。いや、昔の言い方ではサービス版。。。手札。。。くらいだったもんなぁ。
気に入れば2L。。。いや、キャビネに伸ばす程度だったから十分ともいえる。
コントラストの高いフジカラー向きか。。。
しかし、お天気マークを気軽に合わせただけなのだがネガ濃度はそろっており、表で絞り込んだ上京で、しかもL,2L程度だったら実用カメラではないか。
使用感は大変好きになった。
- 2013/06/22(土) 00:51:36|
- Kodak RETINA S1(Germany)
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(Kodak RETINA S1 #060,Schneider-Kreuznach Reomar 45mm/2.8,Kodak BW400CN使用)
今年の連休やそれ以降は、自分でも比較的潔い態度がとれたと思う。
テスト撮影していないカメラの試写もせず、家族でちょっと出かけるときに、いきなり保険もなく投入したのだ。
連休中はVitessa 500L(コマ重なり、スプロケットの空回りなどがあったので半成功)、1週間くらい前は大英帝国及び北部アイルランド連合王国より着荷した者の梱包を解いていきなり出撃させ、1昨日は関東地方が梅雨入りした日、横浜に出るときにはRETINA S1をデジカメなどの保険なしで投入した。



RETINAは1934年にドイツコダックが出した35㎜フィルム用の蛇腹式折り畳みカメラである。
ドイツコダックは、米コダックが比較的高級なカメラを作るために買収したナーゲルという会社がもとになっている。
RETINAは1934年から1960年まで蛇腹を使った35㎜判の折り畳みカメラだったわけだけれど、そのいずれも「カワイイ」?ため一つ一つ珠玉のカメラとして愛されている。
1958年からは一旦時代に合わせて蛇腹を排しレンズ交換に伴うブライトフレームの変換、パララックス補正などをクリヤした意欲的なIIIsが登場する。RETINA的な味わいは減ったとはいえ、一流のレンズを使えるなど豪華なものであるけれど、レンズ交換などは1眼レフバージョンのRETINA FLEXにゆずり、RETINAはどんどんと普及型となってしまい、最後S1,S2型(1966-1969)では当時流行していた米コダックの126フィルム使用のインスタマチックカメラ、要するに普及型のアメリカの安カメラとそっくりになってしまった。
しかしレンズはちゃんとしたシュナイダーの普及型レンズ、絞りも2.8~16、シャッターもB・15~250ピントも1m~∞の範囲で選べるので、ちゃんとしたオールマニュアルカメラだ。
S1はお天気マークで露出を合わせ、S2にはセレン露出計が搭載されている。


愚息は電車が好きでわざわざ電車に乗りに行くのだが(もちろん親付で)、「東横線」もすっかり東横らしくなくなった。
一番上の写真は元町中華街駅だが、私はつい最近できた東横の先・・・というイメージしかなかった。
しかし元町中華街で電車を待つと。。。和光市、川越市、石神井公園、新宿3丁目行きなどありとあらゆる方向の連絡線の表示が並んでいる。
以前は渋谷行きと相場が決まっていたのだけれど。

↑カミさんはこのお店のチェリーサンドを買いたいがために山手と言っていたんだなぁ。
昨年通販で取り寄せた時よりチェリーが少ない、、、だそうだ。
え、、、通販より本店の方が落ちるとは。。。
まぁこのカメラが使えてよかったです!!
- 2013/05/31(金) 14:02:23|
- Kodak RETINA S1(Germany)
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