

今回はLubitel 166+ Lomograpyが再生産したもので¥3000円でジャンクとしてガラスケースの中に入っていた。新品は3万5千円くらいとなかなか手が出ない。Lubitelが好きな私は手を出したが、どうも不具合なところがないようである。もちろん付属品の欠品はある。
以前比較してみた記事はこちらです。Lomoというとどうもこの、新手の新興宗教団体のように思える。。。
Lomo自体ははるか昔からあるのだが、もっともカメラ好きの人たちにはカメラ名の「レニングラード」「スメナ」などの名前で知られていたとおもう。
もっとも1978年に朝日ソノラマから出た「クラシックカメラ専科」ころには、レニングラードやFED、Zorkiなども鉄のカーテンの向こうのきわめて珍しいカメラであって、容易に入手できるものではなかった。
風の便りでコシナのCXシリーズのパチモンが出たと聞いただけである。
LomographyのLubitel 166+のマイクロサイト
http://microsites.lomography.jp/lubitel166+jp/に次のような記述があった。
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コーティング・ガラス製レンズ 全てのLubitel166カメラで、シャープでコントラストが強くカラフルなイメージが撮影可能です。オリジナルのLubitel同様に、Lubitel166+にはコーティングされたガラス製のレンズが装備され効果的なエフェクトをもたらしてくれます。
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いかにもLomographyらしい記述であるが、そもそもソビエト製の普及型レンズはなかなか写りが良いというイメージがありいかなるものか。。。と思った。
再生産品は品質が落ちて「エフェクト効果」があるのだろうか。。。
どうもメーカーが言うほどヤブなカメラではないと思う。
よく写るし写りは私の好みにぴったりだ。
オリジナルのLubitelよりはるかにきちっと写っているのではないだろうか。

↑雫石駅の駅前
↓真ん中の愚妻と愚息の部分の拡大(妻と子が「愚」であるならさらに100倍愚かな私はウンコ以下だ)

↓横の民家の木や簾の質感。

↓雫石駅の前(愚妻と愚息をウンコ父ちゃんが撮る)

↓左下の端のみ拡大

ありゃ、大変よく写っています。この写り方はやはり好きだなぁ。。。3枚。。。
↓横須賀駅ホームにて(愚妻愚息を肥溜め父ちゃんが撮る)
f4.5ですと露出不足になりがちではありますが。

↓部分的拡大

↓雫石の野菊ホールで本番後一息つきました。

↓下半分の拡大。稲もよく写っています。

↓真ん中の拡大。山肌もよく写っています。

↓上の部分の拡大雲の感じが素敵です。

とても気に入ったカメラとなりました。
新品じゃ買えないけれど。。。
エフェクト効果などというヤブなレンズではないと思いました。
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テーマ:プラカメ万歳 - ジャンル:写真
- 2012/12/28(金) 12:43:49|
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(Lubitel 166+,Triplet-22 75mm/4.5,Rollei Retro400S by Agfa使用)
10月7日に岩手県の雫石町の野菊ホールで「海と山とのふれあいコンサート」に出演させていただいた。
当方の横須賀の合唱団との交流演奏会を催していただくという大変ありがたいお話だった。
当方が抱いている雫石町の合唱団の響きの美しさへのあこがれは、初めて現地で聴いた4年前より消えることなく日々募っていった。できることなら当方たちの横須賀の団も少しでも近づき、そして近づいた状態で雫石への再訪が叶うことがあればと夢見ていたのだが、それが叶ったのは無上の喜びであった。
終演後打ち上げまでの間にほっと一息、外の空気を吸いに出た。
少しでも当方たちの水準を上げたいと常に思っていたからか、まぁいつものことだが、その場を十分味わう余裕もなく「懸命」(?)にやってしまった。
しかしさすがに両方の団合同で大地讃頌を演奏し、それを指揮させていただいた時にはその場を味わうことができたが、あっという間に終わってしまうのである。
この後にシミジミと再訪できた喜びと、再び美しいハーモニーを聴かせていただけたこと、そして何よりも実に温かく迎えていただいたことなどなど、シミジミ、シミジミ、ジワジワと感じ今日に至っている。
この御人生最大の大御馳走、地元の食材によるそれぞれのご家庭に伝わる手料理、現地でその季節しか食べられないものをたくさんいただき、腹が破裂しそうであった。こんな大御馳走は後にも先にもないでしょう。

カミさんと子供も自費で同行させていただいた。雫石駅の階段にて。
こうなるとカメラは写ればいいじゃん。。。と思う。
今回は軽くて良かった。
もちろん、ここまで遠出することもあまりないので、動画やその他のためにデジのGH1を持って行ったことは言うまでもないが、これに重量級のフィルムカメラを持って行かなくてよかったとつくづく思う。
あと、オリジナルのソ連製のルビテルより確実に写るのが良い。
しかし、そこまで確実性があるのは、もはやルビテルではない。
軽くてチープな2眼レフである。
写すためにはその方が良いが、ロシアカメラファンとしては複雑な心境である。
両者ともジャンク品扱いで¥3.000-
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- 2012/11/19(月) 13:48:35|
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↑右は1993年製のLUBITEL 166 UNIVERSAL。
左は数年前から再発売?旧レニングラードのLOMOではないLOMOGRAPHYというところが企画したLubitel 166+です。
両者ともジャンク品とのことで¥3.000でした。
1番の相違点は一番最後の方ですので最後の方をご覧くださいませ。右の本物?の方は数年前蒲田のカメラ屋さんで購入して今年復活したものです。
http://yotarouyokosuka.blog92.fc2.com/blog-category-84.html↑左の●物の方は9月に武蔵の国に越境した時に中野村のガラクタ館においてありました。こちらも¥3.000なり。
もう持っているからいいもんね。。。と一瞬だけ思ったがすぐ手を出した。
166+は余計なものも随分付加されたが、改良?と思しきものもあった。
しかし新品だと¥35.000程度と大変高価であり、この値段だとマミヤのC330だのいろいろと良いフィルムカメラの中古がしっかり何台も買えてしまう。
であるから宝くじで3億円くらい当たらないと買う気になれないカメラであった。
しかし興味津々であった。最初から35㎜フィルムが使えるようになったなどというのはどうでもよいことだったけれど。
本体の良くなったところのみ列挙します。

ホットシューが付きました。特にどうということはないのですが悪い変更ではありません。
35㎜フィルム使用を可能とするために、空き戻しクランクがついています。
パーフォレーションのところまで写る35㎜パノラマ叶とのことでしたが、これはロモグラフィーの広告を見てアレルギー反応を起こしました。
しかし、意外な効用がありました。
ブローニーフィルム、特に2ガンレフなどの直角にフィルムが折れ曲がっているタイプはフィルムの平面性が悪いとく、巻き上げたてはダメ、30秒くらいたった方が良くって(と言われているみたいなんですが)、巻き上げてからしばらく経ってしまってはまたダメ。。。確かにローライレフなどでも平面性の悪さからくるピンボケなどありましたし、ほかのカメラでも1列目と3列目にピントが合っていて2列目はピンボケ、、、なんて言う症状が出たりもしました。
ブローニーフィルムを詰めた時に、このフィルム巻き戻しクランクを使って弛みを取ってから撮影すればよいと思い立ち、先に巻き上げておいて撮る寸前に緩み取り、撮影。。。とリズムが決まり、フィルム1本目からフィルムのカラ送りや2重写しがありませんでした。

↑左の●物の方には本家LOMOからかつて出ていたスメナ8Mなどについていたお天気マークがついています。
お天気マークでシャッタースピードが変わり、フィルム感度は絞りで行うというシステムですが、スメナ8Mの方には絞り目盛にフィルム感度が書いてありますが、こちらには書いてありません。ちょっとパチモンっぽいですね。
たぶん8と11の間に点が打ってありますからそこに合わせた時にISO 100ということなんでしょう。

は中国製になっています。下にはLOMOGRAPHY.COMと書いてありますね。
これは別にどこ製でもよいのですが露亀と思っていたものが中亀だった。。。ってちょっと拍子抜けですが、逆に品質は良くなっています。現代の中国ですから。

ルーペのついている位置が違います。また支柱部分が太くなっています。付いている位置の違いは使い勝手に大きな影響があります。本物の方はピントフードの前側の板(スポーツファインダーを使うときに倒す板です)に付いていますが、再発の中国製の方は枠の方についています。
↓もっとわかりやすく

このソ連製の方はピントフードの前河の板に頼りない支柱でくっついていて、ピントルーペを使いたいときはピントフードに指を突っ込んで爪をルーペの支柱の突起に引っ掛けて起こさなくてはなりません。
↓再発の中国製の方は枠の方についているので、前側の板を押せばピントルーペは起き上がります。

これは良い改良点というか、普通になりました。

露出早見表が付いたことは良いことです。赤窓のところに変なものが付いていますが、これは35㎜フィルムを使うときに感光しないためのゴム製の蓋で、赤窓の方にずらしてハメて使用します。
しかし最大の違いは166+の方は2眼レフで、ソ連製の古い方はフォーカシングブリリアント方式な点です。
ソ連製の方は最大限拡大解釈したばあい、ピント合わせのアシスト機能が付いたBOXカメラとも解釈できる点です。これがLUBITELにとって良い点かどうかというのは。。。
Voigtlander社のブリリアントというカメラは当時の流行の2眼レフ風の大きなピントフードのついた反射ファインダーを搭載しただけで、見た目が2眼レフであるというだけです。ふつうのBOXカメラより良いレンズが付いていて、目測式ながらフォーカシングはできます。
その発展型のフォーカシングブリリアントは、反射ファインダーのコンデンサーレンズの真ん中の実をスリガラスにして、上下のレンズをギアで噛み合わせて連動させ、ファインダーの真ん中のみでピントが確認できるというものです。
もともとが反射ファインダーのみでしたから上のビューレンズは明るい光景の大きいものが採用されていました。
しかもそのレンズはコストダウンのために単レンズです。
フォーカシングブリリアント型になってもこのビューレンズの特徴は引き継がれました。
それが再発の中国製の166+ではテイクレンズと同様の口径を持ち、おそらく同等のレンズであると思われます。
また、通常のフォーカシングスクリーンとなり、周辺までマット面、中心部にはマイクロプリズムとスプリットイメージになっています。
それを如実に表していることは。。。
フォーカシングブリリアント型の場合は、テイクレンズは単レンズのため通常にレンズを前後して焦点調節をしますが、テイクレンズは3群3枚レンズでギアかみ合わせのレンズですから前玉回転式になっています。
前玉回転式とはレンズの間隔を変え焦点距離を変え、後群のレンズを動かすことなく固定した状態でフォーカシングする方式です。この場合、繰り出し量は少なくて済みます。
つまり上下レンズで繰り出し量が違います。
それゆえか、またビューレンズの質が上がったからか、可能になったことがあります。↓ソ連製の古い方の無限遠の状態

↓ソ連製の古い方の最短距離1.3mよりちょい手前の状態

上下レンズの繰り出し量が違うのがよくわかります。
↓中国製の再発の方の最短距離0.8mよりちょい手前の状態

↓中国製の再発の方の無限遠の状態

上下レンズの繰り出し量が一緒なのがよくわかります。
繰り出し量を大きくしなければならなかったり、ひょっとして単レンズの性能故近接に撮影に向かず、1.3mどまりになっていたのでしょう。
再発の中国製の方は0.8mリあとちょっとだけ寄れます。
0.8mというとぐっと実用性は増しますね。
またゾーンフォーカス的な使い方をしやすいために最短0.8m、1.5m、3m、∞にクリックが入っているのですが、最短は目測などでは難しいでしょうからクリックは廃し、代わりに遠距離のものを足した方が良いと思われます。
↓ソ連製の古い方にはクリックはありませんが8mのちょっと遠くの所に点が打ってあります。

おそらくここに距離を合わせ、絞り値の8と11の間の点に合わせておいて、天気によってシャッタースピードを変えるだけ、おおよそ戸外ではそれなりに移る写真が撮れるという塩梅なのでしょう。この知恵は166+にも生かしてほしかったように思います。。。
↓フォーカシングフードが外れます。ロモグラフィーのHPには新たなアクササリーを開発中で「ファインダー系のなんらかの拡張を狙っているという記述がありますが、このご時世それは実現するのでしょいうか。
むしろ現在においては、フォーカシングスクリーンの上に透明なプラ版に、アダプターやルビキンを付けた場合の視野範囲が記されたものをスクリーンの上にはめ込んでフォーカシングフードを取り付けると塩梅は良い。

ふぃつむ質の内面反射防止などは丁寧になされている。
光線漏れなどもない。
さて、LUBITELが2眼レフ化した場合それは確実にきちんと撮れるカメラになっていて、もともとLUBITELの持っていたチープさしっかり再現させ等としているように思います。
その中で苦情が出ないようにきちんと作られることもあるます。
軽く、チープ差を保存しながら、製品は良くなっています。
あっけなくちゃんとうつります。
ソ連製時代のものは、どこをどうやって目張りをしても光線漏れするなんて不思議なのがたくさんありました。
問題は、そのようによくなった、、2眼レフ化した166+はモハヤルビテルデハナイ。。。。
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2012/10/27(土) 01:27:38|
- 放)Triplet-22,Lubitel 166+(lomography)
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